ゆるゆるサラトバ冒険記 #6.5「friend side」
竜と少女は戦いの後、しばらく一緒に過ごした。
竜は少女と初めて会った時のことを、火を見つめながら思い出す。
自分より先に攻撃してきたこと、鎖が武器であること、攻撃を全部よけてはじいたこと、
逃げずに向かってきたこと、自分をひっくり返したこと。殺意が一つもなかったこと。鎖が武器であること。
全て自分の理解を超えていた。
全てを尽くして、殺意を持っていない人間に負けた。
もはや、敬意で返すしかなかった。
乗り物ぐらいにはなれるかもしれないが、きっと彼女に自分の力は不要だろう。
それでも、しばらくは一緒に過ごしたいと思った。
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#6「食料調達」
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