変身前の面接
初めまして。変身ヒロイン斡旋サービスから来ました、ぷルルンと申します。
本日はよろしくお願いします。
「二階堂レナです。よろしくお願いします!」
おぉ、元気がよくて素晴らしいですね。声も凛としていて、よく通りますね。
さて、それではレナさん。どうして変身ヒロインになりたいと思ったのですか?
「はい。先日、学校の帰り道だったんですけど。友達が悪い怪物に襲われているのを見てしまって」
なんと…それは怖かったでしょう。レナさんは大丈夫でしたか?
「はい。なんとかしなきゃと思って大声を出したら、怪物たちどこかに行っちゃって」
変身ヒロインじゃない一般人のレナさんが怪物を追い払ったんですか?
すごい勇気と行動力ですね!
「いえ、全然です。襲われた友達はまだ意識が戻ってませんし」
「だから、これ以上被害者を出さないためにも、私が変身ヒロインになってこの街を守ろうって」
…素晴らしい。とても強い正義感、使命感をお持ちですね。
レナさん、あなたのような人にぜひ変身ヒロインになってもらいたい。
「…! そ、それでは」
はい。もちろん合格です。
これから一緒に戦いましょう。
「ありがとうございます! 私、いっしょうけんめい頑張ります!」
それでは今後の流れについて説明します。
まず近日中にレナさんの元に意志を持った変身デバイスが届きます。
そのデバイスの指示に従って、変身の練習をしてもらいます。
「練習…ですか?」
そうです。変身というのはレナさんの想像を超える刺激が伴います。
徐々に変身に慣れてもらって、問題ないとデバイスのほうで判断されたら実戦、という流れになります。
もし変身の衝撃に耐えられなかったりした場合、1週間以内でしたら契約キャンセルが可能です。
それ以降になりますと…
「大丈夫です!! 変身の刺激なんて耐えてみせますっ!」
……わかりました。
それと、レナさんが戦う怪物たちは卑劣な手段を使って攻撃してきます。
その点については大丈夫ですか?
「もちろんです! 卑怯な攻撃ですよね? 絶対許しませんし、屈しません!!」
…わかりました。
面接は以上になります。
それではなるべく早く変身デバイスが届くよう手配しますので、それまでお待ちください。
「ありがとうございました!」
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呪文
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