【セナ】黒エルフとの再会を誓う白の姫
【小説家になろう掲載】きつね雨著:長生きTSダークエルフはひっそり暮らしたい〜今はごく普通の占術師なので、どうか放って置いて下さい〜本編①23 慈しむ心は今もよりインスパイア
少女の指先はサワサワと龍を撫でている。
「錆の龍を簡単に弱いと言えるのはクラウだけですよ。では出立を皆に伝えます。ところで、何故笑っていたのですか?」
「ああ、バレちゃった? まあ別に大した事じゃなくて、少し思い出してたの。セナとの最初の出会いをね」
クラウは少女らしい笑顔を浮かべ、ほんのり頬が赤くなっている。現実感に乏しかった美貌だが、この時ばかりは可愛らしさを示してくれたようだ。
「まだ別離から二百年と少し。忘れるには短か過ぎますか」
「シャティヨン、相変わらず意地悪ね。私がセナとの時間を忘れるなんてあり得ない。知ってるくせに」
「……後悔しています。クラウに教えてしまったことを」
成人のエルフであるシャティヨンは、固い表情を全く崩さない。言葉遣いさえも固く、感情の起伏も小さく感じるのだ。
「でも、その事実があって、あの日セナが私を嫌って離れた訳じゃないと分かったの。どれだけ嬉しかったか、シャティヨンには理解出来ないかしら」
「やはり諦めたりは」
「しない。怒るよ? セナと私のことを止めるなら、例え貴女でも許さない」
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