Souvenirs d'un autre monde / Alcest
https://youtu.be/AOTiIH82sfA?si=ukgZRMSdyNvBGfvK
いくすんさんのユーザー主催企画「みんなの絵本」に参加します。
https://www.chichi-pui.com/events/user-events/f9a8abd7-9180-66b7-81b8-75a8ef17fdf0/
またまた、いくすんさんがスケールが大きい企画を立ち上げられています!
いやちょっと・・・どのユーザー主催企画ももちろん素晴らしいのですが、本当に今回凄すぎませんか・・・?
毎回毎回、「作品を埋もれさせない、大切に長く楽しむにはどうすれば良いか」という意思をいくすんさんから感じるのですが、どんどん毎回凄くなっていく企画に驚きを禁じえません!
さて参加にあたり絵本かー、と思って考えていたところこの曲、正確にはアルバムを思い浮かべました。
元々このアーティストはブラックメタルな方なのですが、中心人物が子供の頃に思い浮かんだ心象風景を描いたアルバムだそうです。
ボーカル、ギター、ベース、ドラムというバンドの基本編成のみでほぼ全編進むアルバム。それなのに、どうして幻想的でノスタルジックな気持ちになるんだろう・・・とこのアルバムを買った17年前、ずーっと聴いていました。「アルバム」という単位なら、人生で1,2を争うぐらい好きなアルバムです。
つい先日も数年ぶりにライブを見てきて、激しくも幻想的なサウンドに感動しました!
そんな中でもアルバムタイトルを冠した曲のイメージをイラスト化し、以下に絵本の物語として書かせてもらいます。ちなみに作成にあたりchatGPTの力を大きく借りています。
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🌙『Souvenirs d’un autre monde ーもうひとつの世界の記憶ー』
1|風の森の少女 【1-2枚目】
むかしむかし――
どこかの時の果て、ひとつの森に、ひとりの少女が住んでいました。
その森では風がことばをしゃべり、
光がそっと涙をぬぐってくれると言われていました。
少女の名は、ミリィ。
彼女はふしぎな笛を胸元にさげて、毎日ひとりで森の中に座り、目を閉じていました。
けれど笛を吹くことは、決してありませんでした。
2|記憶のしずく 【3-5枚目】
ある朝、ミリィの肩に、ひとしずくの光が降りました。
それは「記憶のしずく」。
“もうひとつの世界”で流された、誰かの涙だったのです。
その光をそっと手のひらにのせると、
ふと、ミリィの胸の奥がちくりと痛みました。
遠い昔、風にさらわれてしまった、
自分の大切な「なにか」の気配が、ふいに胸によみがえったのです。
3|閉ざされた旋律 【6-7枚目】
森の奥深くに眠る“門”――
それは、もうひとつの世界へと通じる境界。
でもその門は、音がないとひらかない。
だからミリィは、吹くのをやめていた笛を、そっと唇に当てました。
息を吸い、目を閉じ、想い出す。
失ったものの重さと、まだ知らぬ世界の輪郭。
ふくれた胸から、音があふれ出します。
それはまるで、だれかに届く手紙のような旋律でした。
4|ふたつの世界 【8-10枚目】
旋律が森を満たし、風がひとつ、羽ばたきました。
木々がささやき、空が涙をこぼし、
彼方に、うっすらと“もうひとつの世界”が浮かびあがります。
花の咲かない町、眠るひとびと、忘れられた想い。
そこには、ミリィがかつていたかもしれない――そんな予感がありました。
けれどミリィは、もう振り返りませんでした。
彼女は笛を下ろし、そっと微笑んで言います。
「だいじょうぶ、記憶は、ここにあるから。」
5|その日から 【11ー12枚目】
それからも、ミリィは森でひとり、座りつづけます。
けれどもう、かなしみのためではありません。
風が話しかけ、木漏れ日が笑いかけ、
ときおり“記憶のしずく”が、また肩に落ちてくるから。
彼女の旋律は、それを迎えるためのものになったのです。
Epilogue|読者へ
もしもあなたが、理由もなくせつなくなったとき。
なつかしい気持ちにふと立ち止まったとき。
それは、もうひとつの世界からのしずくかもしれません。
だいじょうぶ。
あなたの記憶は、森のどこかに、たしかに息づいています。
ーFinー
呪文
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