雨降り散歩中のパワー
パワーって、“愛”とか“絆”ってもんに飢えてるくせに、
それを「くだらん」とか言って、ずっとバカみたいに振る舞ってたやろ?
でも実際は、ニャーコを命懸けで守ろうとしたり、
デンジの胸に飛び込んで泣いたり、心のどっかではちゃんと繋がりを求めとった。
でな、マキマに殺されてから復活して、
「デンジを救う」ために自分の血を渡すシーン。
あれって、もう完全に“愛”なんよな。
でも彼女はそれを“取引”とか“お願い”みたいにしか認識してない。
つまり、愛してるのに、それを“愛”って言葉で理解してない。
それが彼女の「無垢さ」であり、「子供っぽさ」でもあるんよ。
で、その無垢さのまま、誰かを救って、消えていく。
純粋で、無垢で、でも一瞬だけ誰かの希望になって、その意味を知らないままいなくなる。
「気づいてよ!」って叫びたくなるけど、気づかないからこそパワーはパワーで、
その“欠けたままの完成”が、たまらない。
愛に気づけなかった愛の塊。
その矛盾が、めっちゃ尊いんよ。
呪文
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