小説『灯魔輪厘姫は怪物だ』【ニャンノ世界】
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【絵物語SNS版】
【ニャンノ世界】
『灯魔輪厘姫』
姫星にある国家の一つ、ヒマダネイ魔道国の姫、灯魔輪厘姫こと灯魔輪厘ハレルヤは、他の向日葵は月を嫌い太陽を好むが、彼女の場合は日を嫌い月を好む風変わりゆえに、一人を好み、誰もいない所で月を眺めるのが好きなのだ。
【絵物語】
『灯魔輪厘姫』
晴れの恵みに感謝したくない
太陽の恵みに感謝したくない
光の優しさに感謝したくない
慈悲に感謝したくない
正義に感謝したくない
私は優しくないからさ
私は私でありたいから
向日葵が群れを好むという
定説を壊すがごとく、
私は通例じみた向日葵を破壊する
向日葵殺しの怪物だと
畏れ恐怖されていった
私は正義でありたくない
私は悪でありたいから
私の判断は私で決める
誰かの普通の囲いになりたくない
向日葵は爽やか…
私はこれを破壊したい
灯魔輪厘姫は
笑っている
ギザギザの歯を
見せて
両手を広げ、
皆が嫌う月に向かって
微笑んでいる
皆が大好きな太陽に反吐し
皆が嫌悪する月に向かって
ニヤニヤしている。
そして、再び月が昇ったら
ハレルヤはこう言うのだ。
「ありがとう月さん、私の闇を照らしてくれて」
向日葵たちは
彼女を悪いやつだと呼んで
忌々しくいった…
しかし、世間から悪しき存在だと言われようとも月という居場所が
彼女にとっての家であり城であり
愛しの恋人なのであった。
呪文
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