19.雪山の住み込み弟子
身体の大きい者は、力が強い
力の強い者は、弱い者よりも優れている
そして周囲に、彼女より強い子どもはいなかった
彼女のその気性の荒さは、幼き者故のそんな短絡さの発露であったのであろう
最初はそれこそ猿を相手に稽古をつけているような気分だった
だが単純な腕力で敵わぬことを悟ってからは、渋々ながらも私の言葉に耳を傾け、いつしか私の動きを模倣するようになっていた
しかしそれでも時折、思い出したかのように奇襲をしかけてくる彼女をあしらう度に、こう思った
もしも自分が所帯を持つようなことがあれば、この時期の子どもの躾だけは徹底してやるべきだろうと
・回想回3
・エロスは休憩
・たまに指の数が多くなる女の子なんだ
呪文
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