アイスより甘い、はなよの誘惑。
小泉花陽(はなよ)は、白いビキニ姿のまま、ゆっくりとバニラアイスを舌先で受け止めた。とろけかけたアイスが唇の端から零れ、指先に落ちる――そして、彼女はためらいなく、その指をちゅっと吸い取る。
今日の撮影テーマは「白、そして無垢な誘惑」。
ふんわりとしたフリルがついた純白のビキニは、まるでウェディングドレスの一部のように清楚で、同時にどこか“狙った”大胆さを纏っている。
谷間をギリギリまで覗かせるカットと、腰のラインを極限まで攻めた布地――でも彼女は、それを「少し恥ずかしいですけど……」と頬を赤らめながら微笑んだ。
太陽に透ける白。濡れるたびに布の輪郭が肌に馴染み、逆に“見えてはいけない”ものを想像させる。
そんな中でアイスを舐める花陽の姿は、まるで見てはいけない時間に迷い込んだような錯覚さえ与える。
「そんなに見ないでください……私、困っちゃう……」
小さくうつむいても、白いビキニの肩紐がずり落ちそうになっているのに、彼女は直そうともしない。もしかすると、それも“演出”なのかもしれない。
彼女はあくまで“清純派”。
けれど今日の花陽は、見る者に試すように、じっと視線を絡めてくる。
その無垢さが、かえって罪深い。
その微笑みが、脳裏から離れない。
その白い水着が、頭をおかしくさせる。
海の日――それは“彼女”が一番危うくなる日。
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