小説『Adventure in Fantasy Library』【ニャンノ世界】
『Adventure in Fantasy Library』
盛草親子は、ある日、遠足に出かけると、いつの間にか、あるいは何の因果か、幻想図書館に迷いこんでしまった。
「電波は繋がるのよね、Wui-Fi完備なのかしら」
「ここの管理者さんは話が分かるのかな、なんだかゲームみたいで楽しい」
息子の智晴は満面の笑みを浮かべる。
「ゲームみたいに捉えるとワクワクするかもね」
智菜実は我が子がどんな場所でも
ワクワクを見いだす様は、
夫の幸晴と似ているなと感じ
ニッコリする。
この場所は不思議であり、
スマホで調べると
迷宮的な部分から
BackRoomsあるいはニャンノルームズ
なのではないかというのが、分かり
「もしかしたら、エンティティ、あるいは怪異に遭遇するかもしれないから注意だって」
「そうなんだ、じゃあ、アーモンドウォーターや友好的な怪異もいるかもしれないから見つけ出したいね」
「アーモンドウォーターねぇ、調べてみたけど、美味しそうね」
「でしょ、気になって、気になって、出れない怖さよりも探索したいワクワク感が勝ってきたよ」
この親子、恐れるどころか…
むしろ、恐怖はトヨランド市の田舎で
熊に遭遇したり、怖い怪異を目撃したりと、
色んなことがあったためか、
BackRoomsやニャンノルームズがなんぼのもんじゃいといった感じで、
盛草親子は幻想図書館を遠足気分で楽しみ
お腹も減ったので
学んだマホウでベンチを構築し
素敵なランチタイムを過ごした
「今日は図書館に泊まるって伝えなきゃね」
「いいの!?」
「もちろんよ、お父さんには電話で伝えとくから」
「やったー!」
彼らにとって、
いや、終天ユグドラシルの人物達は
どこかタフなところがある。
幻想図書館のエンティティや怪異は
彼らの恐れぬバイタリティーに
引っ込み思案になるのであった。
未知なる図書館を探検したことで
盛草親子はマホウや知識を習得することができたようだ。
呪文
入力なし