小説『レモンと本と春雨Lemoちゃん』【絵物語】
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【絵物語】
『レモンと本と春雨Lemoちゃん』
斜陽学園の学園生
浪漫部 部員の春雨Lemoはどこか
独特の雰囲気を身に纏っていた
「ユメならばどれほどレモンでしょう、もう、今までの私もこれまでの私も…レモンと本と春雨があることで…印象深い日になってるよ」
ニャンノ世界0.99周年(ちちぷい換算)
を迎えようという日に、彼女は誕生した。
5月15日、そして明日が5月16日
創作上の誕生日、ネコノに向けて
彼女も雨にうたれながら、小説を書いていた。
創作とは、晴れ間ではなく、心の雨によって描かれることもまた創作なのだ…
春雨Lemoは想う…、一面的なレモンではなく、切り分けた部分に、何十回も噛み潰し飲み込んだ苦渋の果汁を添えていこうと…
彼女は自己を喪失しつつあった…
なぜなら、作品に終結する要素がないのである。
創作がアリアドネの輪のごとく
雨が降り、僕、あるいは、彼女に
植物をやるかのごとく
降り注いでいた
ピアノの優しげでされど、少し切ない音を聴きながら、春雨LemoはLemonを手に取り呟いた。
「例え、幻想でも私には光なんだよ」
ちっぽけだとしても、欠陥品じみた物語でも、その言葉を聞いて僕の修羅に溢れた心は少しばかり浄化されるのだった。
生身の人間が機械化されてゆくのに反して、架空の生物が温もりを学び、人間はその姿に愛を知れればいいけど…
これから、どうなってゆくのかは知らない
【絵物語】
『レモンと本と春雨Lemoちゃん その2』
春雨Lemoは試作に耽る。
いつだって、お祝い混じりなことには
とんと疎いのだ。
故に書け、故に歩く
ここまで歩くのに数多の命の終わりを
見てきた…長い間、掴んで離さぬ
過去の想い…蒼穹に抱く
もう戻ってはこない命を想いながら
メメントモリを書いていく。
あの日は寒く、そして、年の代わり
あの日聞いたLemonの歌が
忘れられない
誰かの光になっていたでしょうか
自分では気づけない光ってものを
僕は光になっていたのか、わからない
けれど、始めた時に抱いたことは
誰かの心に響くようなものだったことを
春雨Lemoの作品を読んで
僕は気づいた。
彼女はメタ的にいえば…
うちの子ではない…
けれど、うちの世界に来て生きている
それもまた、うちの子ではないだろうか
うちの子の定義とは、一面的ではなく
数多にあってもいいのかなと…
僕という存在は、どこかイレギュラー
なのかもしれないが、少なくとも
一面だけではなく、世界の裏側も
見通せる、多面的な世界が創作されればと
雨にうたれながら思い、瞳を閉じて
想像の世界を構築していく…
時が経過した…あの時は苦しいと感じていたことが、今では力に、確かに力となっていくことを実感しながら、春雨Lemoちゃんに対して
ネコノは本物の笑顔で、
「よし!書こう!今はランナーズはい、ならぬライターズハイになってるのさ!」
「なんか、ヘンけど、そういうヘンな部分が君らしい」
春雨Lemoちゃんは微笑み進む
焦らず、だが、確かに
着実に踏みしめてることは
伝わるのだろうから…
想像の種を咲かせる
西洋東洋に囚われず
しかして、進もうと足を歩みて
花を咲かす、
空想はメーデー
混沌はエーデー
決定的な言葉には創作には
程遠いけど、確かに大地を進めているのかなと感じながら…
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