スライマークへようこそ!
今週は店員がメイド&バニーガールの格好をするイベント中。
「いらっしゃいませ。スライマークへようこそ。」
かわいい黒髪店員が出迎える。
実はこの子、Four seasonsのハルネである。
https://www.chichi-pui.com/posts/8aea4ab3-6be5-42f1-9818-c61db0882ef1/
アイドル活動中はお嬢様キャラではあるが、実は母子家庭で3人の兄弟がいる。3人の兄弟を養うためにアイドルだけでは生計が成り立たず、グループメンバーと事務所に内緒で黒髪にしてアルバイトをしている。もちろんレストランのスタッフも正体を知らない。
ハルネが壁のポスターを見つめる。ポスターはメンバーのカエデがレストランのイメージキャラクターに選ばれたものだ。
https://www.chichi-pui.com/posts/c249e8e1-25f0-476c-b09f-b4a6993987a7/
ハルネ「(やっぱり最近のカエデちゃんの活躍すごいな。センターに選ばれたり、この間のライブも・・。水着撮影を逃げた時は、もう続けられないかなと思ったけど・・良かったね。私も頑張らなきゃ。)」
ハルネはふと思う。
ハルネ「(ってかカエデちゃんがスライマークのイメージキャラクターやってると、ファンの人の来店が増えて、私の事バレるかな??そうしたら、お店に迷惑がかかる・・残念ながら、ここは辞めるしかないかな・・)」
休憩時間。まかないを店長と一緒に食べるハルネ。ちなみに店には偽名で「ウメコ」と名乗っている。
ハルネ「店長・・私アルバイト辞めようと思うんです。」
店長「どうしたのウメコちゃん突然?何かあったの?」
ハルネ「えっと・・その〜」
店長「ウメコちゃん・・実を言うとね・・知ってるのよ。あなた、Four seasonsのハルネちゃんでしょ?」
ハルネはハッとする
店長「娘がねFour seasonsのファンなのよ。この間、ライブやってたでしょ?娘に連れられて私も観に行ったのよ。髪色が違うけど、声や動きが似てるなって、しかもその日、ウメコ・・いやハルネちゃんシフト入ってなかったし。その後、過去のライブのスケジュールとシフトのスケジュール合わせてみたら見事にライブの日はシフトに入ってなかったから、これで確信したのよ。」
ハルネ「・・あのあの、騙すような事をしてすみません。すぐ辞めますね。」
店長「まってハルネちゃん。そうじゃないのよ。ハルネちゃんがここのアルバイト始めてから売り上げが伸びてるのよ。かわいい店員さんがいるって。評判なのよ。いま辞められると困るわ〜。ハルネちゃんも兄弟養ってるって面接の時に言ってたよね?ハルネちゃんが良ければ続けて欲しいな・・」
ハルネ「実は、メンバーと事務所に内緒でアルバイトやってるんです。それに最近メンバーのカエデちゃんイメージキャラクターをやってて、ファンが来るだろうし、私が働いてるってバレたらお店にも迷惑かかりますし・・」
店長「大丈夫よ。お客さんにハルネちゃんですか?と聞かれたら、違います、似てるって言われるんですけどね。とか言えばいいのよ。それに事務所の方にバレたら私が一緒に謝りに行ってあげる。メンバーにもね。」
店長「あと、このレストラン辞める時は、Four seasonsが売れて、もうアルバイトしなくても兄弟を養えるってなった時にしなさいよ。その時まで私が面倒みてあげる。」
食事をしながら涙ぐむハルネ
ハルネ「て、店長、ありがとうございます。私辞めるのを辞めます。引き続き、よろしくお願いします。」
翌日、事務所の前で
ハルネ「あ、アキナちゃんおはよう。」
アキナ「おはよう。あれハルネちゃん何かいいことあった?」
ハルネ「べ、別になにもないわよ。」
ハルネは改めてアイドル活動もアルバイトも頑張ろうと心に決めたのだった。
呪文
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