うちの生徒_綾代 希愛
部屋の鍵を開けた音がした。私はブラウスのボタンに震える指をかけたまま凍り付いた。ドアの向こうで兄が呆然と立っていた。左手にはビールの缶。右手はズボンのジッパーを下げようとした途中で停止していた。
「希……」
声がかすれていた。制服の隙間から滑り込んだ私の手は硬直したままだった。窓辺の夕日が兄の目元に赤く落ちる。私の中の羞恥心が沸騰した。全身が火照り、濡れた布地が肌に貼り付く感触が生々しい。
「みないで……」
喉の奥で絞り出した声はすでに湿っていた。だが遅い。兄の視線は私の半端に開いた制服の谷間、そこから零れそうになっている乳房に釘付けになっていた。私の胸は重たく実っていて、その頂は既に硬く尖っているのが自分でもわかる。空気に触れただけでひやりと震えた乳首が、兄の熱視線を浴びてさらに屹立していく。
「見ないでって言ってるのに……」
涙交じりの抗議なのに、私の指は勝手に制服の裾を捲り上げていた。兄の喉仏が大きく動く。私の胸元は完全に露わになった。膨らんだ乳肉が重力に抗えず僅かにたゆむ。その頂にある桜色の突起は夕陽を受けて妖しく輝いた。
「の……のあ……」
兄の声が掠れた。彼の下半身では怒張したものが下着を強く持ち上げている。布越しにもわかるほどに脈打つそれが、私の視界に入ってきた瞬間、羞恥とは別の熱が下腹部を走った。濡れたショーツの中心がまた一段と粘度を増す。
「いやなのに……見られてるのに……どうしてこんなに……」
涙と快感が入り混じる。
「……おにいちゃんなら……いいよね?」
それは問いかけではなく、決定だった。
* * *
兄が一歩踏み出してきた。ベッドの縁に座る私の前に膝をつき、荒々しい手つきでベルトを緩めた。解放された彼の逸物が勢いよく跳ね上がり、私の腹部を打つ。熱い。鉄のように硬く反り返りながら、その先端はすでに透明な液を滴らせていた。
「熱いよ……おっきい……」
思わず呟く。その言葉に応じるように彼の竿がさらに膨張した。血管が青く浮き出し、脈打つたびに震えている。先走り汁が鈴口から糸を引き、私の腹筋に零れ落ちた。塩辛くも熱いその雫が肌の上でじわりと広がる。
兄は無言で私の肩を掴むと、自らの腰を私の深い谷間に差し込んだ。二つの山に押し潰される形になった彼の男性自身は苦しそうに悶えながらも悦びの証を次々と溢れさせる。
「うっ……はあっ……」
彼の唸り声が天井に吸われていく。私もまた息を詰めた。双丘を両手で押さえつけながら擦り合わせれば、彼の熱が乳肉の奥まで浸透する。摩擦によって汗と彼の分泌物が混ざり合い、ぬちゅ、ぬちゅと湿った音を奏で始めた。
「おにいちゃんの……すごく……大きい……」
自分の乳房の中に埋もれているものを確かめるように言う。熱が乳首を刺激し、ピンと勃ったそれまでがじんじんと痺れてくる。兄は耐えきれないとばかりに私の背中に腕を回し、引き寄せた。密着したせいで谷間がさらに狭まる。肉棒が窮屈そうに暴れながらも嬉々として液体を噴出する。
「もっと……強く……挟んでくれ」
切羽詰まった命令調。私は言われた通り両手に力を込めた。すると肉棒がぐちゅん、と卑猥な音を立ててさらに奥まで滑り込む。カリの段差が乳肌をこそぎ、その度に電気が走る。
「あぅ……だめ……乳首……感じちゃう……」
言葉と同時に腰が跳ね上がった。ショーツのクロッチからはまた新たな蜜が零れ出て太腿を伝う。兄の律動が速くなるにつれ、谷間で奏でられる音も次第に激しさを増していく。
じゅぷ、ぬちゅ、じゅる……
耳障りなはずなのに、体の奥がそれに共振する。兄の腰使いは単純な前後運動から、時折円を描く複雑なものに変わり、その度に新たな快感が生み出される。彼の陰茎は既に白い液体でコーティングされ、私の胸もまた汗と混じってぬらぬらと光っていた。
「のあ……出そう……出る……!」
彼の絶叫と共に、腰の突き上げが頂点を迎える。次の瞬間、乳肉の中央で爆ぜるような熱が弾け飛んだ。白濁液が勢いよく飛び出し、私の顎、鎖骨、そして髪の毛にまで降り注ぐ。熱い奔流が頬を伝って首筋へと流れ落ちる。息を吸えば噎せ返るような雄の匂いが肺を満たし、意識が蕩けそうになる。
「すごい……まだ出てる……」
谷間を覗けば、まだビクビクと痙攣する肉棒が新たな精を撒き散らしていた。私の乳房はまるで温泉のように濁った湯に浸かり、兄の証を深く刻み込んでいく。白濁にまみれた両乳は夕陽に照らされ、淫靡な光沢を放っていた――
呪文
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