終焉ではなかった
終焉と思うのも無理はなかった。
ある者は宴
ある者は帰還
ある者は別れ
ある者は共に生きる
そんな希望のある動きを見せている最中
世界の果てで、世界を崩壊分解させる核を破壊しようとしている禍々しい存在が生きていた。
悪神の最も強力な眷属、冥王元帥。
筋骨隆々のその姿を見るだけで強力な戦士である事が伺える。
その悪の存在に気付いた唯一、いや、唯二の冒険者。
悪神の眷属とことごとく破り、四天王すら凌駕する”光の眷属の勇者”の2人。
強者たちが集いし最終決戦は、皆の力が結集したおかげで、修行を重ねて重ねた結果、
それほど出番がなかった者たちだった。
不意打ちを受けた1人は再起不能なダメージを受ける。
「貴様ら雑兵共が力を結集したせいで何もかもが雲散霧消した。悪神陛下も御隠れになった。せめてもの手向けにこの世界を分解する。」
勇者はオーラを全開させる。
「そんな事はさせない。たとえ1人になったとしても、誰に知られずとも、刺し違えてもお前を止めてみせる!!!!」
本当の最後の戦いが、誰にも知られず今始まる。
勝利するのは孤独の勇者か孤独の魔王か、それともーーーーーー
呪文
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