『テガハエテクサ』を使いこなすメイド 賢見 アル
見た目はよいが、
この手が生える怪奇現象を、
とある人物は
『テガハエテクサ』と名付けた。
そして、今回も起こった。
だが、しかし、彼女は自信満々な笑みを浮かべ、誘ってくる。
「どんどん、草生えてきた」
そう、彼女はこれから、草むしりをする。
単純に手伝ってほしいのだ。
しかし、
「あなたは複数手があるから、いいじゃないの、私たちなんて、お荷物なんだわ」
彼らは去ってゆく。
そう、『テガハエテクサ』を使いこなす、
賢見(かたみ) アルは複数の手があることで
生きることに苦戦していた。
怪異は扱えども人付き合いは苦手、
涙を増やすごとに増えていくのかもしれない。
(猫メモ)
テガハエテクサが現れるのには、
どこか歪な部分が生じている時、
推理せねばという気持ちになる。
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