小説『白の協会長ー真代光治ー』【ニャンノ世界】
『白の協会長ー真代光治ー』
彼は徹底した
断捨離主義者であった。
余分なものは、心を乱すため
断捨離をする…
ゆえに、自身を規定するものに
家具や本といったものはなく
この姿で充分なほどに
不気味で異様さを放っていた
晴天アポカリプス以後に
再編計画が行われ、
詳細は名前以外は不明
彼は穏やかな声音で尋ねる
「平穏を望む指針がありながら、その他の要素を付け加える必要はあるのでしょうか」
と、優しくも厳格に満ちた声で
突きつける核心的な言葉…
「私はシンボル以外は、不必要なのです、其は何かを成すために足枷となるのだから、漫画やドラマのように主人公というものは存在しないのですからね」
彼は芯夜境戒極東方面軍
に対する戦略は無駄を廃した
少数精鋭による作戦で
リソースを無駄にはしない…
だが、人間的な部分が
どこか壊れていた
高潔なまでに
徹底した理論の中には
何が彼を ここまで
Law的に進めたのか
今や、もういないのだから
呪文
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