ログインする ユーザー登録する
投稿企画「#Seedream4.5」開催中!特設ページへ ▶
俺はまだ目を閉じている。

息は静かで、体中の筋肉も緩んだまま。

部屋には、生徒たちの微かな動きと、練習着に擦れる音だけが響いていた。

だが、それは“起こさないように気をつけている”わけじゃない。

むしろ“起こす直前の静けさ”だった。

空気は甘い。

昨日の汗が乾ききらないまま混ざった香り。

掛け布団に残る石鹸、髪からふわりと立ち上るシャンプー。

そのすべてが、今朝の火照った肌の熱と混ざって、空間全体をややこもらせている。

先生の足元に近づいた蘭の膝が、布団の端にそっと沈む。肌の白さが畳の色と対照をなし、ちらりと見えるふくらはぎは、汗ばみつつも柔らかく、光を吸い込んでいた。

ひなたの指先が、掛け布団の端を少しつまむ。

ゆるくつかんだまま、何度か左右に動かす。その動きのたびに、布団の中の空気が揺れて、先生の肌に誰かの熱が間接的に届く。

生徒たちは声も出さず、ただこっちを見つめている。

けれど、その肩の角度、目線のそらし方――全部が“これから何かする”前の空気に変わっていた。

美月の髪が、風もないのに揺れる。誰かが動いた、そのほんのわずかな熱で毛先がふわりと上がる。

そして、それが隣の肌にふれて、かすかな震えが生まれる。

肌同士はまだ直接ふれていない。

だけど、もう距離はゼロに近い。

匂いもまた変化していた。

昨日と同じシャンプーでも、汗と混ざって違う香りに。

乾ききったタオルの甘さ、掛け布団に染み込んだ柔軟剤の余韻。

そして、布団の中のぬくもりに触れて、全体が“いたずらの直前の香り”に変わっていく。

笑い声はまだない。だけど、空気は笑っている。

この緊張感は、いつもの教室でのスタートラインのそれとは違う。

もっと小さくて、もっと柔らかい。

肌のぬくもりと匂いが織りなす、「これから触れる」前の空気。

俺はそれでもまだ寝たふりを続ける。

生徒たちには、ちょっとした許可のように感じられる。

空気全体が、「触れていいのかも」と囁いていた。

呪文

入力なし

ハーレム大魔神さんの他の作品

ハーレム大魔神さんの他の作品

すべてを見る

おすすめ

メンバーシップ

251123P【12枚】あの子がブルマに着替えたら
12

251123P【12枚】あの子がブルマに着替えたら

500コイン/月以上支援すると見ることができます

(40枚)まどか先生@2024/10/04_田舎駅①
40

(40枚)まどか先生@2024/10/04_田舎駅①

100コイン/月以上支援すると見ることができます

(40枚)ゆきにゃん@2024/08/19_レストラン
40

(40枚)ゆきにゃん@2024/08/19_レストラン

100コイン/月以上支援すると見ることができます

(40枚)こはる@2024/08/15_ビーチまで
40

(40枚)こはる@2024/08/15_ビーチまで

100コイン/月以上支援すると見ることができます

憩いの一時
18

憩いの一時

300コイン/月以上支援すると見ることができます

謎の海産物フィギュアコレクション21
40

謎の海産物フィギュアコレクション21

全体公開

今まで投稿した中からGeminiで生成したフィギュアのみを集めました。 40枚たまったら順次アップしていきます。

(40枚)結衣@2024/09/06_黒ドレス②
40

(40枚)結衣@2024/09/06_黒ドレス②

100コイン/月以上支援すると見ることができます

20251122【10枚】ジーパン少女
10

20251122【10枚】ジーパン少女

300コイン/月以上支援すると見ることができます

トレンド

すべてを見る

ユーザー主催投稿企画

すべてを見る

新着フォト

すべてを見る