レインコートと小鈴ちゃん
兄からそんな泣きそうな声の連絡をもらったのがつい先ほど。
確かに家の外を見れば、バケツをひっくり返したような土砂降りである。つい1時間前までは晴れていた気がするのだが……。
とにかく兄を迎えに行くために、カッパを着て家を出る赤髪ちゃんこと赤上小鈴。
駅にいるという赤髪兄こと赤上小織を迎えに行くために駅に向かって突き進む。
「ふんふ~ん♫これでお兄ちゃんは私に感謝して~♪惚れ直すはず~♬」
わけの分からない歌を歌いながら、ちょっと小躍りな感じで駅へと向かう小鈴。
そして駅に到着した。
兄の小織は本人はモブ顔でつまらない顔をした非モテ男子だと思っているが、実際のところそうだとは思っていない小鈴。実際兄の外見は結構目立つのだ。
「あ、いた!」
すぐに兄を見つける小鈴。赤い髪を腰まで長くして更に三つ編みにし、黒いカチューシャを付けている男子となればかなり目立つだろう。まあ、もっとも小織を見て男子だと思う人間はまずいないのだが……。
とにかく小織に駆け寄る小鈴。
「お兄ちゃん、お待たせ!」
「た、助かったよ小鈴~!」
半ベソかいていた兄に駆け寄るととそのまま………………………あれ?
小鈴はそのまま固まる。自分が………傘を持ってきていないことに気が付いたのだ。
「あ、ああああああ!しまったぁ!」
「え……こ、小鈴………?」
思わず眼が点になっている小織、これでは何のために来てもらったのか……。
「ふ、ふえ………ご、ごめんなさいお兄ちゃん!傘持ってくるの忘れちゃった!」
泣きながらそう言う小鈴に小織は………。
「そ、そっか……まあ、忘れちゃったもんはしょうがないよな!」
そう言って小鈴の頭をポンポン叩いた。
そして二人は………仲良く手をつないで帰りましたとさ。
・
・
「ふ、ふ、ふぇっくしょん!」
「あ、お兄ちゃん風邪じゃない?」
「昨日ずぶ濡れになったからなぁ……」
ずぶ濡れになった兄小織くんはどうやら風邪をひいたらしい。
呪文
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