プロローグ
彼女はテア。こことは違う世界で行商をしていたのだが、彼女に恨みを持つものに罠にかけられた。
行商ついでに運んでほしいと受けた依頼の荷物が禁制の品物だったのだ。
捕えられるというところで紆余曲折があり、混乱に乗じて脱出することはできたが逃げ道は海しかなかった。
このまま捕まれば間違いなく死が待っている…彼女は海岸に係留されていた船で海へ出た。
どのくらい漂流していたのか…飛び跳ねて船に打ち上げられた魚などでギリギリ生命を繋いでいた。
生きて助かったのは奇跡としか言いようがないだろう。
ウェスティリアの船に救われた時、彼女の生命の灯はまさに消えようというところだった。
彼女を救った船乗りの家に居候して3ヶ月…
傷も癒え、これからのことも考えなければならない。
もちろん救ってくれた船乗り一家への恩返しもしなければ…
テアの新しい冒険がはじまる。
呪文
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