小織くんとダンスの宿題、あとひよこ
3人一組となって自分たちで考えた創作ダンスを発表しなければいけないのだが、その発表が翌日に控えているのに体育の授業だけでは振り付けを完成させられなかったのだ。
仕方なく、放課後に公園で振り付けの最終調整をしてさらにダンスの練習をすることになったのだった。
赤上小織(赤髪兄)「えっと……じゃあ振り付けはこれでいいかな…?」
剣崎道一(剣道部主将)「良いんじゃないか?まあ、俺はさっきのでも良かった気がするけど…」
太田栗夫(オタク君)「剣崎殿~、さっきのは難易度が高すぎでござるよ。拙者もいることをお忘れなく」
道一「分かってるって、それじゃ小織、こっちの振り付けで良いんだな?」
小織「うん。それじゃまず通しでやって見ようか」
栗夫「いきなり通しでござるか!?……運動音痴の拙者には無理でござるよ……」
小織「運動音痴は俺も同じだよ太田君。とりあえずどれくらいやれるかやって見ようよ」
栗夫「むう……まあ、赤上殿がそう言うのなら……」
道一「おっし、音楽スイッチ入れるぞ」
道一が音量をMAXにしたスマホを操作して音楽を流す。
♫~~~♪~~~♫~~~♬~~。
音楽に合わせてダンスを踊る小織たち。
だが、運動神経抜群の道一はともかく、運動音痴の小織と栗夫はなかなか上手くいかない。
小織「ふへ~……なかなか上手くいかないなぁ……」
栗夫「そうでござるなぁ……どうしても1テンポ遅れるでござる…」
道一「多分太田は思ってるテンポより2テンポくらい速く動くつもりでやると今より良くなると思う」
栗夫「な、なるほど」
道一「小織は逆に速く動こうとし過ぎているから、少しスローテンポでやった方がリズムに会うと思うぞ」
小織「そ、そっか!うん、やってみる!」
小織はそう言うとスポーツドリンクで喉を潤した。
小織「それじゃ、もう一回やって見ようか!」
道一「ああ!」
栗夫「拙者ももう一度気合を入れるでござる!」
そう言って立ち上がる3人。そして3人は向かい合い…………。
道一「な、なあ………ところでさ、さっきからどうしても気になってることがあるんだが……」
栗夫「け、剣崎殿!そ、それは…………」
道一「やっぱり気になるだろ」
栗夫「し、しかし……」
小織「………2人ともどうしたの?」
2人の様子に首をかしげる小織。そしてその頭の上で同じように首をかしげるひよこ。しかし、小織の頭が傾いたのにひよこは落ちる気配を全く見せない。
道一「な、なあ小織………その……ひよこのことなんだが……」
小織「ひよこ?………ひよこって何のこと?」
道一、栗夫((もしかして気付いてない!?))
結局その日、ダンスの練習を終えるまで謎のひよこは小織の頭の上に乗ったままだった。
・
・
小織「ただいま~」
小鈴(妹)「あ、お帰りお兄ちゃん……って、何そのひよこ?」
小織「ひよこ?……そう言えばさっきも道一君がひよこがどうとか言ってたけど……?」
小鈴「だって、頭の上にひよこ乗ってるよ?」
小織「はぁ!?……うわ!な、なんだこいつ!?」
小鈴「……もしかして気付いてなかったの……?」
・
・
黒間久摩耶(従姉、黒幕ちゃん)「さてと、暇つぶしに小織にくっつけたひよこの使い魔はどうなったかしら?」
院馬咲由(摩耶のメイド)「お嬢様、小織さまが凄い剣幕で玄関に来ておりますが……」
摩耶「あ、使い魔くっつけたのバレたか……まあ良いわ、いないって言っておいて」
咲由「それが………もうすぐそこに…」
摩耶「はぁ!?」
小織「てめえ摩耶!人に妙な使い魔くっつけやがって!なんだよこのひよこ!俺のこと監視してたのか!?それとも爆発すんのか!?どっちだ!」
摩耶「やぁねえ……単にそれがくっついてるとあんたから生命力を奪い続けるだけよ」
小織「命の危機じゃんか!」
その日の夜、小織と摩耶の大げんかが始まったが、祖父である伊織の介入により喧嘩両成敗となった。
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