満月に彷徨う恐怖!赤目のウサギ女(異界からの訪問者の13)
人々は窓や戸口にはしっかりと鍵を掛け家の中に籠もり息を潜める
そう、満月の夜にだけこの村には恐怖が訪れるのだっ!
最初は誰もなんとも思わなかった
ただ夜遅くに出かけた者がたまたま獣に襲われたのだろうと
しかし被害者が出るのが必ず満月の日に限っていること、そして目撃者があらわれたことから状況は一変した!
その目撃者によると被害者は目が赤く光る獣人に食い殺され、その後獣人は人間の女になって顔を隠し村に入っていったそうな
目撃者は恐ろしくて隠れるのが精一杯で、獣人の正体を見極めることができなかったそうだ
それ以来、村人は隣の家の女が怪物なのではないか、それとも向こうの家の女がそうではないのかと疑心暗鬼に囚われたのである
それを知った教会はある者をこの村に派遣した
手練れのワービーストハンターだ
彼は何日も何日も満月の夜に張り込んでとうとう獣人を始末した
村はずれに住む愛想のいい女だった
村人はほっと胸を撫で下ろしたが、ワービーストハンターは忠告した
獣人化現象は病気のようなもので他人に伝染る場合があると
村人の恐怖は続く・・・・・・
呪文
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