本日の体育の授業は脱出訓練
女子生徒たち『……は?』
体育教師が突然言い出した訳の分からない言葉に女子生徒たちは声をハモらせながらポカンとしていた。
学級委員長ちゃん「先生!それは一体どういうことですか?」
皆の「意味不明」と言いたげな雰囲気を察してクラス委員長が代表して体育教師に訊ねる。
体育教師「うむ!良い質問だ学級委員長!」
学級委員長ちゃん「へ?あ、はい。……あ、ありがとうございます」
何か褒められとりあえずお礼を言っておく学級委員長ちゃん。
体育教師「今巷では可愛い女子を狙った誘拐事件が多発している。だからもし誘拐された時のために脱出の仕方を訓練しておこうという訳だ!」
女医生徒たち『……は、はあ……』
生徒たちから「何言ってるんだこのセンセー?」と言いたげな雰囲気が感じられる。
陸上部ちゃん「ねえセンセー、訓練って具体的に何やるの?」
体育教師「おう!さすが陸上部だな!良い質問だ!」
陸上部ちゃん「へ?あ、うん…」
体育教師「お前達、誘拐されるとまずどうなると思う?」
メガネっ子ちゃん「はい、先生」
体育教師「おうメガネっ子、どうなると思う?」
メガネっ子ちゃん「身代金を要求されると思います」
体育教師「なるほど、メガネっ子らしい真面目な答えだな!それも正解ではあるが……そうなる前にまずどうなるか、という事だ」
メガネっ子ちゃん「そうなる前?」
体育教師「そうだ」
ツインテールちゃん「はいはいは~い!あ~し分かったかも!」
体育教師「ほう、じゃあツインテール、答えてみろ」
ツインテールちゃん「答えは~………誘拐犯にレイプされちゃう!服を無理矢理脱がされて!誘拐犯のでっかいモノでピストンされちゃう感じ!」
サイドテールちゃん「ちょ……あんた何言ってんのよ!」
ツインテールちゃん「でもそうじゃね?男が女の子誘拐する理由なんてレイプだけでしょ?」
サイドテールちゃん「そ、そりゃそうかもしれないけど……」
ツインテールちゃんとサイドテールちゃんのやり取りにざわつく生徒たち。だが………。
体育教師「おいおい、誘拐犯は何も男とは限らないぞ?女の誘拐犯だっているかもしれない」
ツインテールちゃん「あ、そっか……」
体育教師の言葉にちょっとしゅんとするツインテールちゃん。
体育教師「だれか、答え分かる奴いないのか?……お前はどうだ?分かるか?今日風邪気味だとか言ってマスクしてる赤髪」
赤髪ちゃん「うげ………」
体育教師に名指しで指名され、バリバリ嫌な予感がする赤髪ちゃん。それでも渋々答える。
赤髪ちゃん「えっとですね………誘拐されると……車とかに連れ込まれてアジトに連れて行かれます。まあ、これが誘拐とか拉致って行為ですけど……」
他の女子生徒たち『おお~……』
赤髪ちゃん「アジトに連れて行かれたら大体縛られて猿轡をされます。そうでなくてもどこかに閉じ込められる可能性が高いです。つまり監禁されます。恐らくその後で犯人は自分の目的を達成しようとすると思います」
体育教師「ほう、目的?」
赤髪ちゃん「はい。もちろん営利誘拐なら身代金の要求ですが……。女子に対する性行為が目的なら、この後……その……レ…レイプ……されたり、あと殺人が目的の場合もありますので場合によっては命の危険があります」
体育教師「ほう、殺人が目的?」
赤髪ちゃん「快楽殺人鬼とか……後は、ターゲットの家族に恨みがあって、ターゲットを殺して苦しませるのが目的とか……」
体育教師「素晴らしい!お前かなり詳しいな!」
赤髪ちゃん「えっと……その……まあ…」
何か褒められたけど嫌な予感しかしないためメッチャ視線を逸らす赤髪ちゃん。
赤髪ちゃん(なんか以前もこんなことがあったような気が………。でもあの時の体育教師は懲戒解雇されて逮捕されたはずだし……)
そんな事を考えている赤髪ちゃんを体育教師が指さす。
体育教師「ちょうどいい!赤髪、今からみんなに見本を見せるから、お前被害者役やれ」
赤髪ちゃん「イヤです」
体育教師「そう言うなよ。ちょうどマスクしてるしさ」
赤髪ちゃん「風邪気味だからマスクしてるんです。何ですかちょうど良いって」
体育教師「猿轡の代わりだよ。ほらこっち来い!みんなよく見てろよ!」
体育教師は無理矢理赤髪ちゃんを立たせて腕を引っ張っていく。
赤髪ちゃん「ヤダなぁ……」
体育教師「おっと喋るなよ」
赤髪ちゃん「へ?え?だ、だって…口は塞がないって……むぐぅ!」
マスクの上から口を押えられてしまう赤髪ちゃん。
赤髪ちゃん「むぐ!うー!んんんー!」
体育教師「騒ぐなよ赤髪」
体育教師はどっからか取り出したロープと手拭いを片手に持ち、慣れた手つきで赤髪ちゃんを縛り上げて、更に赤髪ちゃんのマスクを一旦ずらして口の中に布を詰め込むと、マスクを戻し、さらにその上から手拭いで猿轡をしてしまう。
赤髪ちゃん「ふぐぅ!うむうううう!むううぐぅ!!(何で!猿轡しないんじゃなかったの!)」
体育教師「さて、これで完成だ。さあ、じゃあみんなは二人一組になって片方が犯人役、もう片方は被害者役で始めてくれ」
そう言うと体育教師は赤髪ちゃんをお姫様抱っこする。
学級委員長ちゃん「あれ?先生、赤髪ちゃんをどうするんですか?」
体育教師「コイツ風邪気味なんだろ?無理させちゃったからこのまま保健室連れてく。お前たちは先に始めててくれ」
女子生徒たち『はーい』
そうして体育教師は体操着にブルマ姿で縛られ、猿轡をされた赤髪ちゃんを保健室……ではなく校舎裏の使われていない体育倉庫に連れ込んだ。
赤髪ちゃん「んん~!むー!ううー!(何でこんな所に連れ込んだの!)」
体育教師「はぁはぁ……か、可愛いな赤髪は……先生な…もう我慢できないんだ!」
そう言って体育教師は赤髪ちゃんの身体をマットに放り投げるとその上に覆いかぶさった。
赤髪ちゃん「んむぅ!ううー!むグウウ!(いやぁ!やだぁ!お兄ちゃん!)」
体育教師「フフフ……誰も来やしないさ…」
舌なめずりする体育教師。そして………。
ベルト「シスコンシステム、起動」
???「変態!」
体育教師「は?」
思わず振り返った体育教師の視線の先には……。
仮面ブラザーレッドヘアー「仮面ブラザーレッドヘアー!……俺の妹…じゃなくって、いたいけな女子に手を出すクソ教師は地獄に叩き落とす!
体育教師「え、ええ~!」
仮面ブラザーレッドヘアー「ブラザーインパクトキイイィィィック!」
どっか~ん!
体育教師「ぎゃあああああ!」
仮面ブラザーレッドヘアー「悪は滅びた!」
体育教師をぶちのめしそのまま去って行こうとする仮面ブラザー。だが………。
赤髪ちゃん「んむぅ……ふむうう……(やだぁ…助けて……)」
泣いている赤髪ちゃんを見て抱きしめたい衝動にかられながらも、何とか理性で我慢した仮面ブラザー。そのまま赤髪ちゃんを縛っている縄を解き、猿轡を外してあげた。
赤髪ちゃん「あ、あの………」
仮面ブラザーレッドヘアー「ん?何だ?」
赤髪ちゃん「その………いつも助けてくれてありがとうございます…」
上目遣いな赤髪ちゃんに思わず見とれそうになった仮面ブラザーは……。
仮面ブラザーレッドヘアー「こ、これが俺の仕事だからだ!さらば!」
そう叫ぶとそのままダッシュで走り去ってしまった。
赤髪ちゃん「仮面ブラザーさん……」
・
・
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兄のクラスメート「おう赤髪兄、授業中にいきなりトイレって……どんだけ長いんだよ。ウ○コか?」
赤髪兄「うっせえ!ついでに別の用事も済ませただけだよ」
呪文
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