【地下アイドル】GANTZ:S【Sweet♡SweetS】
小さなライブハウス、白いレースの衣装、色とりどりのリボン。
まだ客席は満員とは言えないけれど、それでも彼女たちは「いつか大きなステージへ行く」と信じて、今日も笑顔で歌っていた。
その夜、東京で行われた対バンライブの帰り道。
SNSに感想を上げながら、コンビニで差し入れを分け合い、次のライブの反省をしながら歩くメンバーたち。
だが、突然の轟音。
炎上する交差点。
崩れ落ちるビルの外壁。
逃げ惑う人々の中で、彼女たちは“何か”に巻き込まれる。
次の瞬間、8人は見知らぬ無機質な部屋に立っていた。
そこには、黒い球体。
そして、壁際に並ぶ黒いスーツと、異様な武器。
状況を理解できないまま、球体に文字が浮かび上がる。
『てめえ達の命は、無くなりました。新しい命を どう使おうと 私の勝手です。という理屈なわけだす』
冗談だと思った。
ドッキリだと思った。
新手の企画だと思った。
けれど、転送された先は、火に包まれた東京。
巨大な影がビルの谷間を歩き、空から瓦礫が降り注ぎ、現実とは思えない怪物が人間を襲っていた。
ステージで歌うために磨いてきた笑顔。
ファンを楽しませるために覚えた振り付け。
誰かの心を救いたくて選んだアイドルという道。
そのすべてが、今夜だけは生き残るための武器になる。
これは、アイドルがヒーローになる物語ではない。
可愛いだけでは生き残れない夜に、それでも“Sweet”であることを捨てなかった少女たちの、最初のステージ。
GUNTZ:S、開幕。
呪文
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