『災厄竜』
『やはり空から探すと見つけやすいな。ほれみんな、あそこにいるドラゴンがそうだろう……ん? どうした? 飛行の腕輪は快適だろう?』
ミナト
『……素直にこの高さが怖い!』
シオン
『風が気持ちいい。そして私に縋り付く、内股のミナトが、可愛い』
ルルイエ
『ガリア、頼む。手を離すなよ? 絶対だぞ? 振りじゃないからな!?』
ガリア
『……ルルイエ、がっちりホールドしてるの、手じゃなくてボクの腰なんだけど』
アビ子
『じゃ、これから降りるからなー。あ、そーれ』
ミナト&ルルイエ
『ぎゃああああああっ! これ降りるんじゃなくて落ちてるやつうううううっ!!』
~森を進む巨躯なるドラゴン~
災厄竜
『グハハハッ! 我が前に立ち塞がりし者はだれ…………おい、そこのピンク髪と銀髪がなんだか死にそう顔なんだが、大丈夫か?』
アビ子
『大丈夫だ! 気にするな!!』
ミナト&ルルイエ
『お前が言うな……』
災厄竜
『そ、そうか。では気を取り直して。
我こそは魔王姫様より命を賜りし『災厄』の名を持つ竜よ! 我が前に立ち塞がるのならば、骨の一片も残さず灰になろうぞ!!』
アビ子
『うんうん、いいぞいいぞ。敵とはこうでなくては!! とりあえず今夜はドラゴンステーキだな!!』
ミナト
『心配してくれたのはありがたいけど、悪いけどここから先は行かせられない』
シオン
『竜のお肉は、大体が美味と決まってる。とりあえず、尻尾から、もらう』
ルルイエ
『竜の素材はいい金になるんだよ。まあ、なるべく痛くないようにしてやるから』
ガリア
『竜の血で錬金した銃弾って、すごく威力が高いんだよね。悪いね、ちょっと血を頂くよ』
災厄竜
『ヌハハハッ! なんだか我を生きた素材のように見る目がちょっと怖いけど、その意気やよし!
魔王様の命により敵をすべからく屠ってやろうぞ!!』
五人と竜の戦いが幕を開ける。
呪文
入力なし