斜陽学園演劇部 オペラ座の怪人 龍門字 宗一(りゅうもんじ そういち)
『オペラ座の怪人』
(絵物語)
斜陽学園演劇部はオペラ座の怪人を披露する。この学園は常に『憂う程に悩め苦悩しろ』がモットーであり、軽率な者には退学処分が下される程厳しい学校だ。彼らは演じる己の命を削って込めた劇に身を投じるのであった。
彼は演劇部部長、
龍門字 宗一(りゅうもんじ そういち)
今回、演じるはオペラ座の怪人だ。
彼は本作の劇について、
自己の内面と似たものを感じとっていた。
そう、醜い部分と暗い自分、
彼は運動が嫌いであった…
皆で何かを強制されているのが…
そんなとき、誘ってくれたのが
副部長の 真州 礼時(ます れいと)である。
はじめは、自分には才能がなく、
こんな自分が役を演じていいわけがないと逃げていた。
だが、
「お前が読んでいる小説、『人間失格』だよな」
「それが何か…」
「お前は死にたがっている。この、学園で鬱になる程に創作するにふさわしいと見たんだ」
「人に何かを期待するのはやめてくれ、僕は君たちと比べて醜く、そして、存在してはいけないだと認識している」
光よりも闇、白よりも黒、カフカの変身ならば、家族よりも虫けらの立ち位置…
彼は己の存在、意義に自問自答し、
幼少の頃は演じるのが楽しかった。
だが、年を経るごとに舞台に立つのが怖くなったのだ…人の魂が、獣じみたものに見えたから。嫉妬、呪い、怒り、負の感情が中学の頃より襲いて、目立つことをやめた。それ以降、彼は人間とのかかわりをやめ、ひっそりと過ごす。孤独な青春、そんな彼が好きなのは小説だった…、現実は非言語であるが、あの世界は自身の想像力で展開される。悪しき剣や槍も暴力も仮想世界では抗える。だからこそ、現実とは地獄であり、絶望なのだ。だが、真州は諦めない…
「俺も同じだった…ふさいで落ち込んでどうしようもなかった時、救われたのは演劇だった」
太陽が斜陽にさしかかる。階段下に差し込む光が彼らを照らす。ざわめきも、外の喧騒も彼らの間に音は消え、世界がモノクロに染まる。瞳の色が変わる。
「なら、証明してみせろ。自分の好きなものを」
宗一は座り、彼の演劇の世界を見るのであった。そして、現在、舞袖にて…
「思えば、懐かしいな宗一」、
ラウル役の真州は彼にフッと微笑む
「懐古するほど昔じゃないし、作品に浸ろう」
「そうだな、お前との演技と皆の演技でひとつの小説を作ろう!」
彼らはミュージカル版を踏襲するのではなく、原典から舞台を作り、劇を開始する。交響楽部の美しき演奏が流れる。仮面を付ける宗一、世界がモノクロと赤の世界へと変わる。闇と血の創造世界、一挙手一投足に魂を込め、影に生きし者の闇が文化の華となって魅せられる音楽劇奏…
(猫メモ)
とっておきをちちぷいにて、披露できてよかったです。この日のためにずっと、温めておきました。これで、心置きなくデータ整理ができそうです。公開していない作品は他にもあって、作った作品はその日のうちに出しておきたいなと思いました。
でなければ、心がいっぱい、いっぱいになってしまいますね。ちなみに、本作が斜陽学園ができるきっかけになった作品なので、感慨深いキャラです。また、気が向いたら、また作品を作りたいなと思いました。
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