オジ槍使い部隊の森への斥候
隊長は、数々の戦場を潜り抜けてきた歴戦の槍使い。彼の顔には、不思議なことに一切の傷跡が見当たらない。
それは彼の卓越した武勇の証であり、同時に彼がどれほど冷静沈着な戦士であるかを示していた。
彼の愛用する槍は、本来騎馬用の突撃槍であるランスを、彼自身の戦闘スタイルに合わせて独自に改良したものだった。
長すぎる柄はやや短くされ、穂先には軽量化と鋭利さを追求した加工が施されている。
その槍を携えた彼は、深く被ったトップハットの影から鋭い眼光を森の奥へと向けた。
「……ここから先は何が潜んでいるか分からん。警戒を怠るな。」
彼の低い声が森の静寂に吸い込まれていく。
部下たちは緊張した面持ちで、隊長の背中を見つめる中、彼は一歩を踏み出した。
彼を先頭に、斥候隊は謎多き森の深部へと足を踏み入れたのであった…・
呪文
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