カエデ上京物語⑥
最終オーディションの1週間前、母親が少し怒りながらカエデに話をする。
カエデママ「カエデちゃん。私とパパに黙ってることないべか?」
カエデ「(汗かきながら)え?なんの事だべか?」
カエデママ「さっき家の電話にフユキさんっていうかたから、電話があったの。あなたのスマホに電話したけど出なかったからって・・最終オーディションの時間がどうのこうのとか・・説明してちょうだい」
カエデ「黙っててごめんなしぇ・・この間東京に友達と旅行するって嘘ついたべぇ・・本当はFour seasonsというアイドルの新メンバーオーディション受けてきたべ。半年前に近くでアイドルライブをやってて見に行ったら、一目惚れしたんよ。そして、私もやってみたいと思ったんよ。初めて自分からやりたい事見つけられたんよ。それからこっそり、歌とダンス練習してたんよ。。そしたら最終オーディションに行くことが決まったんよ。」
カエデの父親はびっくりする。
カエデパパ「すごいじゃないか、カエデ!やりたい夢見つけられて。しかも、夢に着実に向かっている。成長したな。」
カエデママ「そうよ。自分からやりたい事なんて今までいったこともなかったからね。成長したわ。いいわ頑張ってきなさい。駄目だったらいつでも私達の会社に雇ってあげるわ(笑)」
両親は涙を流しながら喜ぶ。カエデはその表情を見てびっくりし、改めて両親の温かさを感じた。
次の日、カエデは美容院へ行く。
美容師「今日はどうしましょう?」
カエデ「Four seasonsのナツミちゃんと同じ髪型がいいべ」
おさげをバッサリ切って、ナツミと同じ髪型にしたカエデ。さあ、最終オーディションへ!!
呪文
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