小織くんはピザに夢中
ここはピザが美味しいイタリアンのレストラン。
お昼時をちょっとすぎた日曜日、赤上小織は一人でその店に入り、ピザに舌鼓を打っていた。
「うまうま……」(もぐもぐ)
ピザのあまりの美味しさに、我を忘れて食べまくる小織。そんな様子を回りの客たちは何やら珍しいモノでも見るような眼で見ている。
まあ、それはそうだろう。一見するとやたらラフな格好をした赤髪の美少女が一人でひたすらピザを食べて「うまうま……」とか言っているのだ。思わず視線を送りたくなるのも無理はない。
「はぅ…………しあわしぇだお……」
ちょっと恍惚とした表情でそんなことを言っている小織。ピザが美味しすぎて呂律が回っていない。
そんな小織に対して何やら熱いまなざしを向ける者達が………。
(あの子、今日もラフな格好で来てるなぁ……)
(いつもああやってピザ1枚だけ食べて帰るけど……)
(可愛いよなぁ……この近くに住んでるのかなぁ?)
お店の従業員たちの間でひそかに有名になっている小織くんだった。
呪文
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