アヤナギ荘の日常 #11 -Everyday Ayanagiso-
アヤナギ莊の廊下はじんわり湿っている。
クロキは収納を開け放ち、顔をしかめた。
「この時期の押し入れってなんか……モワるよな」
布団に染みついた空気が、じっとりと鼻にまとわりつく。
「それがしは毎年この季節になると必ず買っておく派ぞ」
そう言って美鳥が手渡したのは、大容量の除湿剤と、
やたら爽やかなパッケージの芳香剤。
「備えがガチだな、美鳥」
「あとこれも。ミント&雨上がりフレーバーじゃ」
「名前で涼しそうにするなよ。雨上がりって何の匂いだよ…」
「つまり幻想ぞ」
「ファンタジーが押し入れから香ってくんの怖ぇな…」
梅雨と湿気と、ほんのり香る空想の香りが広がっていた。
------------------------------------------------------------------
毎話 朝or晩の8時に更新
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 40
- Scale 6
- Seed 3232763113
- Sampler DPM++ 2M
- Strength
- Noise
- Steps 40
- Scale 6
- Seed 3232763113
- Sampler DPM++ 2M