マッチ(ョ)売りの魔法少女
誰もマッチを買ってくれない。
そこで彼女は、売れ残ったマッチを擦って景気づけをしようとする。すると炎の中から現れたのは、願いをかなえる精霊でも、優しいおばあさんの幻でもなく、全身が燃え盛る筋肉質の魔人・マッチョイフリートだった。
「お嬢さん、マッチはいらんかね?」
「それ私のセリフ!」
マッチョイフリートは、火を起こす、雪を溶かす、鍋を沸かす、筋肉を見せつけるなど、だいたい炎で解決できることなら何でもできる。ただし力加減が壊滅的で、暖炉に火をつければ家ごと燃え、焼き芋を作れば炭になり、客引きを頼めば路上でポージング大会を始めてしまう。
しかも彼を呼び出すたびにマッチを一本消費するため、マチカの在庫は減る一方。
果たしてマチカは、街を焼け野原にする前にマッチを完売できるのか。
そしてマッチョイフリートは、燃やさずに接客することを覚えられるのか。
炎と筋肉と在庫処分が交差する、超熱血マッチ販売コメディ。
「マッチ(ョ)、いりませんか?」
本日も火気厳禁の場所で絶賛営業中。
呪文
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