57 真・日焼けっ子無双!
ーー鬼、それは人ならざるものであり人と相対するものの総称であり、この国の歴史上の大事件の裏には必ず彼奴らの暗躍があったとされる。
それは科学技術が進歩した現代においても例外でない……いや、複雑に成り立つ現代だからこそ鬼は暗躍する。
そんな鬼を闇夜に紛れ人知れず討つ者たちありーーその名も鬼さtーー
知冬「いやいやいや、何しれっとあたしを頭数に入れてんすか……」
しかし主には戦う為の力が……。
知冬「無理矢理、妖刀?ってのを押し付けてきたじゃないすか……こちとら部活でちょっと帰るのが遅くなっただけの、フツーの女子高生(※諸説あり)何すよ!」
ではこの使命を放棄すると……?
いやはや、残念である。
これでは鬼どもにこの街は支配され暗黒の世の足掛かりとなるだろう。
そうなれば主だけでは無い、家族、友人など関係無しに被害を被るであろう……。
いやはや残念残念。
知冬「うぅ……卑怯なっ……。いいわ、やってやるっすよ、あたしが!」
おぉ、それは願ったり!
知冬「ただし、一週間!一週間しかやんないっすからね!その間に後任とかの対応策講じてくださいっす!」
ーーその一か月後、彼女は鬼と言う鬼を懲らしめ続け、遂にはその首領格さえもいとも容易く懲らしめた。
そして、鬼たちに悪事をしない事を誓約させたと言う……鬼は悪事を働くが、こうした約束事には忠実なのだ。
これを「日焼けっ子無双」ととある情報筋の者は言うが、詳しい話は誰も知らないと言う。
都市伝説と断じるのは簡単であるが……、嘘だとするのもまた難しい事なのだ……。
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