モデルマージ実例紹介

2023/05/25

使用したAI Custom Model

データモデルのマージ。紹介記事はいろいろ見かけますが、新しめの美少女イラスト系モデルを使って紹介している事例というのは案外少ないような気もします。
そこで、最近のモデルだとどんな結果になるの？という初心者の方向けに、ちょうど昨日実験していた事例をそのまま掲載してみます。

数日前に公開された2つのモデル

・AnyCharacterMix 2.0
( https://civitai.com/models/57495?modelVersionId=78555 )
・Sakuramochimix 1.0
( https://civitai.com/models/74689/sakuramochimix )

は、それぞれ「リアル調2.5D」と「可愛い系2D」という両極な画風です。
この2つを割合を変えながらマージして、自分好みの可愛さと大人っぽさのバランスを持ったモデルにできないかと試してみました。

SD WebUIを用いたマージのやり方は紹介記事がいろいろありますのでそちらを参照していただくとして、マージ方法はもっともシンプルな「加重平均」を選択。また「ClearVAE 2.1」をVAEとして焼き込んでいます。
マージ比率である「Multiplier(M)」を0.2～0.8の間で0.1ずつ変えてマージし、それぞれ同じプロンプト・シードで4種類出力して比較しました。
結果は3～6枚目で、ご覧のとおりだんだんリアル調2.5Dからアニメ調2Dへと雰囲気が変わっていくのがわかります。

さて、自分好みの割合はというと、どうも0.6と0.7の間くらいかなという感じです。というわけで、M=0.65にして再度マージ・出力、その結果が7～10枚目です。
すでにマージを繰り返してきたモデル同士をマージした場合に起こりやすいようなのですが、瞳のイメージが少し雑然とした感じになってしまうので、これについてはこれまで紹介してきた目のリペイント手法を使うなどして修正することになるかもしれません。

また余談ですが、データモデルを頻繁に切り替えたり、今回のようにパラメータを変えながら難度もマージを行うような場合、M.2 SSDの上位機種など高速なストレージにすると、読み込みも書き込みもかなり高速化できます。
私の環境（WD Blue使用）では、モデルの切り替えは数秒、4GBほどのモデル同士のマージも10秒かからず完了します。
高性能GPUよりは割安なので、パフォーマンス向上としてこちらに投資してみるのもオススメです。

呪文

呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。

イラストの呪文（プロンプト）

jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon