小説『考えなくてはならぬ電話』【ニャンノ世界】
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【絵物語SNS版】
【ニャンノ世界】
『考えなくてはならぬ電話』
不思議な受話器を受けとる
此処は現のようで、異変に溢れていた。芯橋詠実は、川を見て、それが三途川と書かれた看板であることに気づく…「進むか帰るか」
だが、進むのを引き留めたのは
大切な人の言葉を聞き、彼女は
現に存在することができた。
【絵物語】
『考えなくてはならぬ電話』
橋…向こう側には三途川が見える
生と死の境目を見ている。
境界線、彼女は受話器を取って
会話をする。
ゲヘナに行ってしまう前に
生と死の分かれ道を
重大な決断を必要とされていた
彼女の名は
芯橋詠実(しんばし よみ)
生きるのを頑張っていたが
少し疲れて、生と死の狭間に揺れてこの場に立っている。
瞳が真っ白に染まる、雨は以前 、梅雨だからか、彼女の悩みを
自然が感じ取り、表現してるかのようであった。
死へと通ずる路は、楽なのかもしれない…と、悪魔が囁く、
無責任な言葉の刃、芯橋の命を終わらせるのを決定付けた、その言葉によって受話器を置いて、飛び降りようとした時、
芯橋詠実を止めたのは、
大切な人の言葉であった。
彼女よ瞳が真っ白に…
そして、綺麗に光る
純粋であればこそ、
傷つくことに気づくのか
鈍感だったら
楽だったのだろうか
生きづらさを感じつつも、
彼女は確かに、ここで生きている
亡者は、受話器など持ち得ないのだから…
焦燥してはならない
否定なれど、命が消えれば
再生など無いのだから
書くことすらもできぬのだから
物を語れるのは生者ゆえに
できること、
命無くして続きなし、
なんど、苦悩しても
消えてしまえば
苦悩のままにループする
螺旋階段の地獄続き
苦しみと悲しみと涙しか
残らない…血みどろの雨…
悪しき霊にて殺されるな
生きろ、歯をくいしばって
しがみつけ、しがみついた先に
己の心に問いかけ続けろ
生きていると、叫び続けるんだ。
苦しみを抱き苦悩しながらも
確かに呼吸し生きている
その背中は、綺麗な仮面よりも
其処にあるのだと
網膜より認識し捉え
存在する。
呪文
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