夏ぽにカルテット ~光る夜の屋台通り~
浴衣姿の 青ぽにちゃん、赤ぽにちゃん、黄ぽにちゃん、黒ぽにちゃんの4人は、屋台の灯りに誘われるように並んで歩いていた。
「わぁ、金魚すくいだ!」青ぽにちゃんの瞳が輝く。
「金魚って持ち帰っても世話が大変だよ? 私はたこ焼き!」と赤ぽにちゃん。
「私は射的やりたいなぁ〜」と黄ぽにちゃんがニヤリと笑い、
「型抜きの方が集中力勝負よ」と黒ぽにちゃんが冷静に返す。
屋台をめぐり、笑い声を響かせる4人。
赤ぽにちゃんはわたあめを大きく頬張り、黄ぽにちゃんは射的で見事景品をゲット。
青ぽにちゃんは小さな金魚を優しく袋に入れ、黒ぽにちゃんは器用に型抜きを完成させて店主に拍手される。
やがて、境内から花火の打ち上がる音が響く。
夜空に大輪の花が咲き、4人の浴衣が光の粒に染まった。
「…やっぱり夏は、みんなで過ごすのが一番ね」青ぽにちゃんが呟く。
「来年も、また一緒に!」赤ぽにちゃんが元気よく拳を上げる。
夏の夜風が、4人の笑顔をやさしく包み込んでいた。
呪文
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