【樹海のかみさま】いずれ、私がかみさまに辿り着くために:憎悪の再燃
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー1章17話: いずれ、私がかみさまに辿り着くためによりインスパイア
「……おいで」
無性に撫でたくなったので幽霊達を呼び寄せる。
すると彼らは嬉しそうにこちらに近寄ってきた。そのうちの1匹、いかにもオバケですと言わんばかりの白いやつに恐る恐る触れてみると、なんと触れた。モチモチしてる。可愛い。
篝火はあったかいし、黒いマネキンもなんか動きが可愛い。ガラクタに憑いてる奴らなんて付喪神っぽくて癒される。うん、悪くない。
「よし、ちょっとパーティーは延期。ついてきて」
そう言い聞かせると彼らはこくりと頷き、僕のあとに付いてくる姿勢を見せた。
鳥居をくぐると、その先の階段を篝火が照らしてくれていた。なんかこれいいな……。
そこから15分ほど歩くと神社があり、その境内からは北湊が一望できる。そこからなら北湊の無事を確認できる。
ただ後ろにヤバい数の幽霊を付き従えている状況は、側から見たら百鬼夜行なのでさっと見てさっと戻ろう。なんて思いながら、僕は神社の境内へと辿り着いた。
果たして北湊はというと、樹海に呑み込まれている、なんてことはなく滅亡前の姿でそこにあった。
微かに街の灯りが見える。時刻は23時に近かったが、それでもコンビニやビルの灯りが見えた。
まだ確定じゃないけど、でも北湊は滅んでいない。それなら、やはりこれは……。ともかく安心はでき……………。
「…………………滅ぼしてやる………………」
あれ、あれ?
いま、僕は、なんて口走った?
ホロボシテヤル? 滅ぼしてやる? なに、を?
思わずうずくまる。
この街を見ていたくなかった。ただただ気持ちが悪い。理由はわからないけれど、僕の心の中をある一つの感情が支配していた。
それは北湊という街への飽くなき憎悪の感情だった。
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