サヨナラ負け
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甲子園への切符をかけた、某県大会決勝。
今夏の甲子園出場有力候補の一角、甲子園常連の強豪私立GPT学園高校、対するは公立ながらこの大会で予想外の快進撃で決勝にコマを進め、勝てば初の甲子園出場となるちちぷい工業高校。
ちちぷい工業は初回に1点を失うも、エースが粘りの投球を見せその1失点に抑え、7回に同点に追いつき、8回は互いに決め手を欠き、試合は9回裏、GPT学園の攻撃。
雨も降り始めたマウンドに向かうちちぷい工業のエース。
しかし、1回戦からほとんどの試合で投げ、この試合でも既に130球以上を投じている彼の肩は限界に達していた。
なんとか気合いで二死二塁まで持ち込むが、投じた150球目のボールはど真ん中に甘く入ってしまい―
外野手が懸命にダイビングキャッチを試みるが、ボールは無情にも外野の左中間に落ちた。
喜びを爆発させるGPT学園のナイン達。
気迫だけでマウンドに立ったちちぷい工業のエースは、試合終了とともに雨が強くなったマウンドに崩れ落ちて動けなくなっていた。
あと少し、あと少しだったのに―
呪文
入力なし