ブリューゲルが描いたタイムマシン
彼はあの壮大なスケールのバベルの塔の世界を細部に至るまで緻密に描ききった
絵の中に登場する人物は数百人に及ぶが、その一人一人をその人となり、地位や階級、行動、表情、細かな仕草まで、一切手を抜くことなく描き分けているのである。
この「タイムマシン」はバベルの塔ほどは壮大ではないが、それでも小さな岩山があり、宮殿があり、海と船、そしてなにより圧倒されるほどの人々・・この縮小版の画像では判らないかもしれないが、バベルの塔を凌ぐ約1000人の人物は一人一人がどの時代の人物なのか?どこから来てどこへ行こうとしているのか?一目瞭然に描かれているのだ。もうこれは神のなせる技としかいいようがない。
ただひとつ、残念なことがある。バベルの塔は神の怒りに触れついに実現しなかったというお話である。
タイムマシンも同じ運命にあるのかもしれない。神の域への挑戦はタブーなのだ。ブリューゲルはそのことを私達に教えてくれている。
※もちろん、嘘八百です^^;
呪文
入力なし