主の寝室のベットで・・・
屋敷のメイド採用の際に、夜伽業務の可能性有りという条件を吞んでしまったから仕方ない。
でも、流石に今晩だと知ると不安しかない。
この館の主は、特別な性癖はなく優しいと聞いている。でも、やはり噂の域を出ない。
素行の悪い貴族なんかは、気に入らないと良くて退職、悪ければそのまま行方不明なんか珍しくもない。(どうなるかは・・・止めとく)
私はエルフだ。長命の種族ゆえ、寿命は300歳を軽く超える。
エルフは20歳前後で外見が固定するから、街でナンパした少女エルフが「✖3」の大婆様なんてことは結構ある。
私も外見こそ若く見えるが、実は120歳だ。人間でいえば35歳くらい・・・まあババアだよね・・・
勿論、性経験はかなり有る。実は既婚で前の夫は70歳で死別している。夫は人間だから当然だよね。
子供は2人いたけど、夫が亡くなってから相次いで流行り病で亡くなった。だから私には、身寄りがいない。
そんなババアに夜伽なんて予想していなかったから動揺しているのだ。
メイド採用の際に、120歳との年齢申告と既婚者死別の旨はキチンと通知している。
まあ、「✖1」の中古女なんだよ。外見若く見えてもババアだよ。うーん・・・止めよう、なんか空しくなってきた。
私は主の寝室のベットの上で待つように指示された。凄い良いシーツに驚いた。
待つこと1時間。寝室のドアが開いて主が現れた。
驚いた。主は15、16歳の少年だった。彼はぺこりと頭を下げて、よろしくお願いしますと言った。
私は70年ぶりの心のトキメキを感じた。亡くなった前夫の初夜を思い出した。
彼はそれ以降、よく私を夜伽に呼んだ。私は120歳のババアです、もっと若い子でもと何度言っても聞かなかった。
それ以降、想像以上に気に入られて私は彼の専属メイドになった。
私は彼が100歳で亡くなるまで専属メイドとして付き添い、その後は彼の墓守となった。
私が死んだら、彼の墓の横に埋めてもらえるよう、既に墓穴を掘ってある。
今、私も既に250歳を超えた。外見こそ若いが、目が霞んで体力も相当落ち、息切れもするようになった。
私の玄孫たちは同居しようと言うが、私は墓守の管理棟で十分だ。(管理棟と言っても普通の家より大きいしー)
あと少しで老衰だ。そして死後、彼と会うことを楽しみにしている。
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 20
- Scale 5
- Seed 526913838
- Sampler k_euler_ancestral
- Strength 0.8
- Noise 0.1
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