油断あかん!
の続き。
あの日、レベル5の彼女が行方不明になった3日前、研究施設で何があったのか?
「かなり大きな研究施設ね。念入りに叩いておかないと・・・」
目の前の巨大な装置をぶっ潰そうとした時、急に背後から声がかかる。
「お前か?最近うちの研究施設をぶっ潰して回ってる犯人は?電気を操る能力者らしいが。
レベル3か?レベル4か?まぁ捕まえて調べりゃいいだけなんだが。」
待ち伏せかっ!だけど振り返った私の目の前にいたのはたった1人。
まぁ、これだけ毎日派手にやったらそのうちこうなる事は予想できたけど。
1人なら簡単にあしらって、早く施設潰してさっさと帰るか。
「ぐっ!!強い!」
いや、私が力を妨害されている。
「犯人が電気を操るって事はわかってるんだ。いくらでも対策できる事はある。あと、この施設内には微弱ながらお前達能力者の演算を阻害する電波が流れてる。入ってくる前に逃げられたくないから本人達にも気づかないような弱い奴をな。お前の力を見るに十分効果はあったみたいだな。」
ジリジリと体力を削られていく。
電撃を喰らわせても、あいつの防護服には電気を通さない素材なのだろう。全く効いていないようだ。
あの男はとにかく距離を詰めてくる。
かなりな使い手のようだが、距離さえ間違えなければ。
「くぶぅぅっ!」
突然腹部に殴られたような衝撃がっ・・・
息がっ!出来ない!!!
片膝をついて男を睨みつける。
「どうした?腹でも痛いのか?腐った物でも食ったか?」
男は楽しげに笑っている。
今のは?まさかっ!この男、能力者?!
今の一撃で完全に流れが変わってしまった。
距離を取るにも足に力が入らない。
男の体術をまともに喰らわないようにするのが精一杯でっ!!
「あがっ、、」
呼吸できない。
目の前が暗くなる。。。。。
「完全にボディーに入っちまったな。油断したのがお前の敗因だ。」
「さぁ、楽しい楽しい取り調べのお時間ですよ。」
男は彼女を軽々担ぎ上げると施設の奥へと消えていった。
この後彼女がどうなってしまったのか。
呪文
入力なし