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ある日、街の中ですごく可愛い女の子を見つけた。
真っ赤な髪の毛を背中まで伸ばしている、赤髪ロングヘアだ。少しウェーブがかかっているのはくせ下なのかオシャレなのか・・・・・・。
とにかく、その女の子の事が気になった俺はしばらく後をつけて行った。
その女の子はとても可愛いのに服装に関してははそれほどオシャレに気を使ってはいなかった。
水色のパーカーにデニムのスキニーパンツ、黒いスニーカーといたってラフな格好だ。
背中のリュックサックも少しかわいいデザインだが安物だろう。
だが、顔は抜群に可愛い。正直一目惚れした。
だから後をつけて行った。
女の子は本屋に入った。
迷うことなくマンガコーナーに向かう女の子。
そうか、漫画が好きなのか。確かに今は女の子でもマンガが好きな子は多いと聞く。
俺はさりげなく近寄って、その女の子がどんな漫画が好みなのかをチェックした。
「あ、金田二少年の事件簿、新刊出てる!」
そんなことを言いながらマンガを手に取る女の子。なるほど、このこはミステリー好きなのかな?
そう思ってみていたが、「金田二少年の事件簿」は取ったくせに「名探偵コナソ」は取らなかった。
もしかして金田二派なのか?
「あ、週末のワルキューレも出てる」
再びマンガをとる女の子。なんだ?今度はバトル物か?一体どういう趣味をしているんだろう?
「あ、この凄まじい世界に祝福をのコミック出てる。あ、こっちは熟女戦記」
そう言ってホイホイマンガをとる女の子。
結局合計6冊も買って、ニコニコしながら本屋を出ていった。
俺は後をつけながらふと思った。この子・・・・・・もしかしなくてもオタクだよなぁ。それに・・・・・・なんか好みが男子っぽいなぁ。
そんな事を考えていたら、女の子に誰か話しかけていた。
「おお、赤上殿!本屋で新刊を買ったでござるか!」
「うん、太田君は今から本屋?」
「うむ!ですが某は駅前の本屋ではなくアキバの本屋まで足を延ばす所存!」
「やるなぁ!さすが太田君!」
「それほどでも!」
そんな会話をして女の子とそいつは別れた。
そして女の子はそのまま歩き続け、家に帰っていった。
表札を確認する。なるほど、さっきの太田とか言うヤツも言っていたがあの子は「赤上」という苗字らしい。
俺はその日から、徹底的にその「赤上」と言う女の子のことを調べた。
調べに調べて調べ尽くした。
そして・・・・・・・・・・。
俺の一目惚れが終わったことを知った。
あの赤上と言う子は・・・・・・男の子だったのだ。
赤上小織(あかがみさおり)と言う可愛らしい名前をしているくせに男の子だったのだ。
妹もいるらしかったが、まだ中学生という事で俺の守備範囲外だし、それにどうしても赤上小織の事が忘れられなかった。
だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


俺はその日、それまで調べ尽くした赤上小織の行動パターンから一人で駅前の本屋に行くであろうことを確信していた。
落ち着け・・・・・・大丈夫だ上手くいく。
赤上小織は祖父に武道を習っているので日曜日は朝から昼まで武道の稽古がある。そして昼の休憩をはさんで、一時間ほど稽古をするらしい。それが終わると大体3時ごろ。そして赤上小織は4時ごろになると駅前の本屋に行ってマンガの新刊を探すのだ。
今はちょうど4時過ぎ、そろそろ赤上小織が来るはずだ。
そして俺の予想通り赤上小織がやってきた。
俺は・・・・・・・・・分厚いガーゼを用意し、それにたっぷりとクロロホルムを染み込ませておく。
そして・・・・・・・・・赤上小織が俺の車の横を通ろうとした瞬間。
バン!
いきなり車の扉を開ける。
ビックリして足を止める赤上小織。その隙に俺は赤上小織の身体を抱え、車の中に押し込んだ。
「え?・・・・・・ふぇ!?え!?ちょ・・・・・・な、なに!?」
状況が理解できないのかパニックを起こしている赤上小織。
その隙に俺は車の扉を閉め赤上小織にのしかかる。
「え!?ちょ、や、やめて!何なんですかあなた!」
叫ぶ赤上小織だが、俺は答えない。それにあの時間はあの通りはそれほど人がいない。目撃者も恐らくいないだろう。そして俺はクロロホルムをたっぷり染み込ませたガーゼで赤上小織の鼻と口を塞いだ。
「な、なにす・・・・・・やめて・・・・・・んむう!」
さあ、たっぷりと吸い込むんだよ。ゆっくりと息を吸って・・・・・・。
「んむう!んんん!むうう!」
赤上小織が振りほどこうと首を激しく横に振るが、俺が全力で押さえつけているのでビクともしない。当然クロロホルムを染み込ませたガーゼが鼻と口から離れることは無い。
そもそもこの赤上小織と言う少年は見かけの通り女の子のような所があり、祖父に武道を習ってはいるが、技術的な面はともかく、体力、腕力の面で非常に非力らしかった。
だから俺の様な大人の男が押さえつければ、簡単に誘拐できるのだ。
「んん・・・・・・んむう・・・・・・」
よし、クロロホルムが効いて来た。そしてほどなくして赤上小織は意識を失った。
俺はそのままワゴン車を走らせ、秘密の施設に赤上小織を連れ去った。


「ん・・・・・・んん・・・・ん?・・・・う、うむう!」
秘密の施設に連れ込んだ赤上小織。俺はこの子の服をまず脱がせた。
いつまでも男の格好をさせておきたくない。俺の用意したピンクの女性物の下着を身に付けさせ、それから純白のウェディングドレスを着せようとした。
着せようとしたが、なんかスゴイゴワゴワしていたのでうまく着せられなかった。
だから一部のみ身に付けさせた。
そしてロープで厳重に縛り、口にはガーゼをたっぷりと詰め込み、そのガーゼを吐き出せないように鼻と口を覆う猿轡をしておいた。そして、念のための目隠しをしておいた。
そうしてしばらくしたら赤上小織が意識を取り戻したのだ。
自分の状況が理解できず暴れたり呻いたりしているが、それがとても可愛い。
だから俺は耳元でささやいてやった。
「やあ、よく来たね小織。俺と君の結婚式場兼新居へ」
そう言った瞬間、小織は嬉しかったのか泣き出してしまった。
さあ小織、今日から一緒に暮らそうね。

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