小説『様々なパンを食べに行く』【ニャンノ世界】
『様々なパンを食べに行く』
今日はホッカイロウに
やってきて、アミガルズでの
任務を終え、パン屋巡りをする。
「組み木の街ってなんかロマンにゃりね」
シズクはワクワクしていた。
モミの木が生えていて、
絵本のような街並みであることも
ロマンをかきたてるのだろう。
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「歩いてくると煩悩が星粒の如く木から落ちてくるとかにゃ~」
「あぁ、わかる」
と、理解度不明な会話をさりげなく、しかして、意味深に物語の中に添えてくることこそに、
某かの意味や意図が込められてるのではないかと、脳裏に絵画を描きながら…言葉のエトセトラを模作する。
つまり、言葉のエトセトラを模索したことで…となって、ここで、
ループしていることに気づくのは、読者や著者にしか気づけないものだろう。
ホッカイロウの組み木の街を歩く
モミの木は微笑んでいるか…
はたまた、嘆いているのか…
わからぬが、確かなのは…
幻影に身をやつせば
ループ線に入ることは確かな
ことであると、ミステリーを記述するのであった。
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「僕と契約して…ってさ、思うけど、まずは、契約内容を書類でしっかり見ないといけないような説法じみた話だよね」
「回転説法で硬い敵は消滅にゃり」
「メガニャンでトランペッターニャン作成したいけど、難しいよね」
「わかるにゃり」
「ニャンダマイザ、ヒートニャイザをカフェで抽出とか」
「ニャルソナは初見じゃわからんよね」
「周回重ねてから分かるよね」
視点とシズクは会話をする。
ゲームが好きだからこそ心が弾むものであると、
パン屋を巡りながら
適宜、飲み物を飲んで水分補給しながら街を歩く。
4page
メロンパン、名称は同じ
だけども、味や質感は
パン屋によって様々だった。
その中にはきっと
ドラマがあるんだと思いつつ、
ベンチの上でシズクは
パンを楽しむ。
ホッカイロウのメロンパン
「言語にゃ等しいけれど、実際は違う、深いにゃ~」
青く晴れた空を眺めながら
目には見えない言語を
咀嚼しつつ、訪れし冬を
楽しみにしていた。
5page
ほっかほかのメロンパンを食べる
シズクは幸せそうだ。
「寒くなってくる頃にゃ、あったかいもんは最高だにゃ~」
もぐもぐ、うまい
胸がポカポカしてくる
心に太陽が灯るとは
まさにこのことかなと思いつつ
あったかなお茶を飲む。
「自販機にメロンパン、終末事変超えて、今も確かにここで生きれてるってのが尊いにゃ~」
:3(テンスリー)な口になって、
幸せを噛みしめつつ
シズクはささやかな日常の幸せをメロンパンを食べて感じるのであった。
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