花嫁は赤上小織その2
赤上小織……つまり俺が誘拐されてから3日が経った。
目隠しこそ外してもらえたが、身体をきつく縛る縄も、息苦しいほどしっかりと口を塞いでいる猿轡も外してもらえる気配は微塵も無い。
脚の所も、膝を曲げた状態で足首と太腿を結ぶようにきつく縛られているのでまともに歩くことも出来なかった。
しかしそれでいて、この誘拐犯は甲斐甲斐しく世話を焼いてくる。
喉が渇いたなぁと思えば、タイミングを見計らったかのようにジュースを持ってくる。
空腹でお腹が鳴れば、コンビニの物とは言え弁当を持ってきて食べさせてくれる。
ただし、猿轡を外してくれるのはあくまで何かを食べたり飲んだりしている時だけだ。あとの時間は常にきつく猿轡をされている。
埃っぽかったり、汗をかいて気持ち悪いと思った時は、「シャワーすらなくてゴメンね」なんて言いながら濡らしたタオルで俺の身体を隅々までキレイに拭いてくれた。もっとも……その合間にお尻や胸を触られたり、無理やりキスされそうになったりはしたが………。
とにかく、正直なところこの誘拐犯の目的がいまいち分からなかった。
誘拐犯は俺をここに連れてきた時にこの監禁場所の事を「俺と君の結婚式場兼新居」と言っていた。
これから一緒に暮らそうとも言っていた。
正直あの時あまりの怖さと気持ち悪さに思わず泣いてしまったが、そもそも泣いている場合じゃない。何とかして逃げないと……………。
それにしても、この誘拐犯はかなり目が悪いんじゃないかと思う。正直ちゃんと近視用の眼鏡を作ることをお勧めしたい。だって、そうでもなければ俺みたいなどこにでもいるモブ顔のつまらない男子を女の子と間違えるはずがない………。
ん?待てよ?………あの誘拐犯は俺の身体を拭くときに俺の股間のモノを見ていたが、全く動じていなかった気がする。という事は…………もしかしてこの誘拐犯はゲイの人なのか?ホモって奴なのか?
だとすると非常にマズイ気がする。具体的に言うと、俺、男子高校生なのに男に誘拐されて強姦されそうになってるってことじゃん………非常にカッコ悪いし、情けない。
とにかく何とかして脱出しなきゃ!
俺は逃げ出すチャンスが来るのを待つことにした。
・
・
「それじゃ小織、俺は出かけてくるから大人しくしているんだよ?」
誘拐犯はそう言うと、猿轡越しに俺にキスをしてきた。
………気持ちが悪い。吐き気がしそうだ。
それでもグッと我慢する。そして誘拐犯が出て行ったところで俺は行動を開始した。
「んん………んう……」
何とか身体を起こすと、膝を曲げた態勢で縛られたままの脚で、少しずつ歩き出した。
そのまま少しずつ歩き続けた。
しばらく歩いていてようやくその部屋から出れた。
「ふぅ……ふむぅ……」
正直猿轡のせいもあってすぐに息切れしてしまう。それでも少しずつ歩き続ける。
本当は腕を縛る縄が解ければよかったのだが、残念ながらビクともしない。
だから仕方なくその格好のまま外を目指したのだ。
実際の所、ほぼしゃがんだ姿勢なので歩くのは非常に遅い。それでも、誘拐犯の居ないこのタイミングを逃すわけにはいかなかった。
そしてしばらく歩いていると……………。
「小織、こんな所で何をやっているんだい?」
その声に俺は血の気が引くのを感じていた。もちろんこれは………誘拐犯の声だった。
恐る恐る振り返るとそこには腕を組んだ誘拐犯の姿。
「何か企んでいるように感じたから、あえて泳がせてみたんだけど……まさか逃げ出そうとしていたとはね」
「んん!むぅ!んんん!」
思わず呻き声を上げながら首を横に振る。「違う!」と言いたかったのだけれども、実際のところ何も違わない。犯人の言う通りだった。
「ここは……やはりお仕置きが必要なようだね」
誘拐犯がそう言って手を伸ばしてくる。そして俺の事を抱きかかえると………そのまま元居た部屋へと俺を連れて行った。
・
・
ボフッ!
「んむぅ!」
マットを敷いた床に放り投げられ、思わず呻き声が出る。受け身が取れなかったから結構痛い。
そして誘拐犯は痛がる俺を無視して覆いかぶさってきた。
「悪い子だね小織……逃げ出そうとするなんて……これからタップリとお仕置きしてあげるよ」
「んんん!うう~!」
猿轡をされて口がきけない状態ながら何とか意思を伝えようと呻き声を上げるが、完全にシカトされている。
そして誘拐犯は俺の肩から胸を撫でまわしながら、乳首を口に含んだ。そして舌で乳首を刺激してくる。
「んんぅ!んむぅ!」
嫌だ、気持ち悪い!叫びたかったが猿轡がそれを阻む。
更に誘拐犯は胸全体に舌を這わせて、舐め回してきた。……うう、気持ち悪い……。
そして今度は猿轡の上から唇を奪ってくる。………直接じゃないとはいえ、やっぱり気持ち悪い。
………せめてファーストキスは好きな娘としたかったなぁ………。
あ、いや、猿轡の上からだから今のはノーカン。
そしてそんな俺の胸中など気にもせずに誘拐犯は俺が無理矢理穿かされているピンクのショーツをずらして、俺のお尻の穴に自分のイチモツを挿入し、何度もストローク、何回も中に出した。
気持ちが悪い……………。
「カワイイ、カワイイよ小織、さすがは俺のお嫁さんだ」
そう言って再び猿轡の上からキスをしてくる誘拐犯。
本当に……鳥肌が立つほど気持ち悪かった。けど………………………それ以上に怖かった。
今すぐ泣きじゃくりたいほど怖かった。
目の前の男の存在が………恐怖でしかなかった。
………怖いよぅ……。助けて………誰か助けてよぅ………。
父さん、母さん、爺ちゃん…………誰でもいいから早く助けて………。
そのまま………意識を失った。
呪文
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