332 飯テロ首謀者のボーイッシュ
……ぜってぇ、食レポのタイミングじゃねぇ……。
琴音「まぁまぁ……、このぼくが食レポすることで深夜が大盛り上がりするはずだから。いただきます」
テロリストだ…!
ここに飯テロを企む奴がいるぞ…!
琴音「このラーメンの見た目だけど煮卵に大ぶりの焼豚にたっぷりのネギ……ちょっとめんま分が物足りないケド、オーソドックス、これぞラーメンって感じで王道だねっ」
……聞いちゃいねぇ。
琴音「スープはほんのり赤褐色の透き通った醤油ベース……香りはうん、食欲をそそる醤油の香ばしい香りだ……」
……まぁうんいい香りだけど。
琴音「味も見てみないとね(すすすぅー)ぷはぁ……。鳥ベースかな?優しい甘みの中にフワッと香る生姜の風味が身体中に染み渡るようだよ……コレはいつまでも飲んでられるね」
……それはおまえが大喰らいなだけでは?
琴音「嬉しいのはこのスープ、ゴクっと飲もうすると…(ごきゅっ)っあっつぅっ!ってなるんだけど」
実演すんのか……。
琴音「すすったら何と丁度いい塩梅の温度で、とても考えられております」
……あ、はい。
琴音「そしてこの麺ですよっ、単なるストレート麺と侮ることなかれ。麺をそっとスープから持ち上げると、スープに張った鶏油を纏って輝きを増すのです」
……オヤ、テンションがおかしくなり始めた?
琴音「その麺を勢いよくずぞぞ〜ってすすれば……」
すすれば…?
ゴクリ……。
琴音「(ちゅるりちゅーら)。……!ーーしあわせ……!」
語彙力なくなった!?
琴音「(ずぞぞ、ずぞぞ)。はふぅ……(ぞぞぞ、ずずず)。はぅ…」
……食レポとは……?
琴音「ほんひょうにおいひいものひゃべたりゃむほんのもなるんたよ(本当に美味しいものを食べたら無言にもなるんだよ)」
食うかしゃべるかどっちかにせぃ。
……。
…………。
…黙って食べててもリアクションがうるさかった……。
琴音「いや〜ぼく豚骨ラーメン派だけど、その舌を魅了するとは……恐ろしい醤油だった……!」
……。
にしてもめっちゃ食ったな。
琴音「ふっ、ぼくの胃袋は宇ちゅーー」
ハイハイ、色々やばいからストップしな?
呪文
入力なし