84 糸目の子と更衣室と薄弱さと
昨日のアレは夢だったのだろうか?
いつもの平日の朝のように、いつも通り彼女が僕に挨拶をする。
誰にとっても変わらない調子の声だ。
僕は呆気に取られてしどろもどろになりつつも挨拶を返す。
彼女が一瞬怪訝に見たがすぐに笑顔を見せて、手を振って彼女の友人グループに戻っていった。
もしやこれが夢……?
手が自分の頬に触れようとした時、この手が彼女の体温を思い出させた。
自分の席に向かう途中、ポケットに入れていたケータイがブルリと震えるーーメールだろうか?
席に座って、ケータイを見るがすぐに隠し、顔をあげる。
あの子からだ。
『昼休みに特別棟の更衣室で待ってる』
グループで談笑している彼女と一瞬で目が合う。
彼女が微かに妖艶に笑った気がした。
……。
昼休み、指定された場所に行ってみるとあの子が佇んていた。
僕に気がつくと彼女が手に取り部屋の中に連れ込んだ。
「ここの更衣室は普段から使われてないから安心していいよ?」
と彼女は錠をかけた。
かぁと血が駆け巡る。
そんな僕を見て、あの子はコロコロと笑って一歩一歩僕に寄る。
「ーーさ、脱がせて?」
僕は生唾を飲みつつも、自分の意志の弱さを嘆いた。
この子の体温が、心地良かった。
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