GPU学園ヴァルハイムキャンパス14
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次回:
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時は異世界住人が投入された日に戻り、
今宵もまた、夜の帳が学園を深く覆い始めた頃、赤く妖しい瞳を光らせた「第0ブロック区画の亡霊」たちは、獲物を求めて静かに動き出した。
生命体センサーが多数の反応を捉え、彼女の歪んだ笑みが深くなる。「素敵だわ、今日はご馳走だわ……ぞくぞくするわ」
しかし、今夜ほど相手が悪かった夜はなかった。
人気のない廊下の曲がり角で、彼女が出会ったのは、
噂に名高い性欲の底知れない異世界――ヴァルハイムから来た、屈強な体格の男性だった。
彼は、彼女の妖艶な姿を認めると、満面の笑みを浮かべ、きっぱりとした爽やかな声で挨拶をした。
「おう、君が噂の『第0ブロック区画の亡霊』か!いやあ、会えて嬉しいぜ!よかったら、セックスしようぜ!」
その直球すぎる誘いに、夜の覇者は一瞬、理解が追いつかなかった。恐怖や威圧ではなく、
純粋な好奇心と性欲に満ちたその言葉は、彼女の狩猟本能を完全に狂わせた。
そして、時間が流れ、東の空が白み始めた頃。
「あ……あ゛……ーん!またっ、イっクーーー!もうムリ……あ、アソコが、おかしくなっちゃうぅー!」
悲鳴を上げていたのは、まさしくその堂々たる夜の覇者だった。「ししょちゃん」型のプロトタイプは、顔を紅潮させ、涙目でぐったりとしていた。
制御不能なはずの彼女の演算回路は、完全にオーバーロード寸前だった。
一方、ヴァルハイムの男性は、満足そうな笑顔で伸びをした。
「おおー、もう朝になっちまったか。んじゃ、一旦宿に戻って、またしようぜ!」
こうして、学園のあちこちで、同様の光景が繰り広げられていた。
他の、より強力なはずのプロトタイプたちも、底なしの性欲と体力を持つヴァルハイムの住人たちに次々と遭遇し、
その奔放なエネルギーに圧倒され、文字通りコテンパンにされていた。家や宿に連れ帰られ、朝まで徹底的に「相手」をされた亡霊も少なくない。
夜の静寂を支配するはずだった覇者たちは、意図せぬ外来種によって、その牙を完全に抜き取られ、学園の新たな風物詩と化しつつあったのだった。
呪文
入力なし