【樹海のかみさま】夜道の誘い、漆黒と黄金の距離
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー3章7話:手を繋ごうよりインスパイア
「……友達。これでいいだろ」
正直これでも譲歩した方だ。人間を信用できなくなった僕にとって、僕と同様の境遇な月潟は確かに信用できるのだが、それはそれとして友達までが限界である。
「私にとっての君は、嫁、家内、細君、奥さん、妻……日本語は奥が深いね」
「彼女からワンステップ昇格してるのなんなの? その前段階ですら認めていないというのに」
「いずれ認めさせてやるんだぜ〜。今は友達でいいよ、あと相棒!」
「はいはい相棒相棒」
「てことで、手、つなご?」
「相棒は手繋がないだろ」
一周戻ってきてしまった。なんでそんなに手繋ぎたいの?
「ほの囮くんはなんか、手を握っておかないとダメな感じするんだ。うん、それだけ。それだけなの」
彼女は推察力が高い。だから常に周りの人間から何かを感じ取ることができるのだろう。
だからこそ、彼女に心を開きすぎてはいけないのだ。彼女に絆されて凍りついた心を溶かされてしまったら、きっともう固め直すことができなくなってしまうから。その行き着く先は炎に包まれた樹海と、あまりにも悲しい彼女の表情。それだけは、駄目だ。
「…………やっぱ繋がない。送ってやるから、それだけで勘弁してくれ」
「そか、うん、そっか。いつかほの囮くんの方から繋いでー! って言ってもらえるように頑張るとするよ」
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