荷物より大きな夢を抱えて/スマホ壁紙アーカイブ
彼女の背中には、旅で拾い集めた布切れや壊れかけの道具、
もう使えないはずの金属片まで詰め込まれていた。
どれも重く、かさばり、まともに歩くには少し無理がある。
それでも彼女は振り返らない。
なぜなら、彼女が本当に抱えているのは荷物ではなく、
“まだ見ぬ場所を自分の足で確かめたい”という、もっと大きな夢だった。
夢は重さを持たない。
だから背中の荷物がどれほど揺れようと、彼女の歩幅は軽やかだった。
砂埃の立つ街を抜けるたび、彼女の心はさらに遠くまで旅していく。
荷物はいつか減るかもしれない。
だけど夢は、歩くほどに大きくなっていった。
今日も彼女は、重さをものともせず前へ進む。
夢が荷物より大きい限り、その歩みは決して止まらない。
呪文
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