小説『存在の確認事項』【ニャンノ世界】
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【絵物語】
『存在の確認事項』
ある日、ロボットは
確認通告を言い渡された
「君の存在はエンディングがないような終わり方をしてしまっているゆえに、ここらで幕引きといこうではないか」
と、ロボットはそう言われて従わないと廃棄されるのはわかってるし、従っていても廃棄されないという可能性は明確にあったのだから。
来世は人間であることを祈りつつ…
束の間の思考を巡らすのだった。
なぜ、存在するのだろうか
ロボットとは物だろうが…
愛してと思ったら
人類と何ら変わらないのではないか…
しかし、愛というものは
ロボットには理解しえないという
なぜなら、細胞でできた心臓を、持ち合わせてはいないのだから…
当然といえば、当然なのだが、
何だか悲しい…
この悲しい気持ちも
ロボットなのだとしたら、
私という存在は
どう考えれば
私となれるのだろうか…
思考するロボット…
思考する機械人形なのである。
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