異邦人2
「ヘッ!分かってるじゃねえか姉ちゃん。そいつァな、スワガから取り寄せた一級品さ。ここいらじゃ俺の店しか取り扱ってねえ逸品って奴だ。気に入ったか?」
「ええ、とっても!お菓子もどれも手が混んでるわね。まったく、見慣れない町に居る事に気がついた時にはどうしようかと思ったけど、こんな素晴らしいお店があるんだから大した事じゃなかったわね」
「ハッハッハ、そいつァ褒めすぎってもんさ...ところで人を探してんだって?」
「ええ、目付きの悪い白髪のおかっぱ頭の子なんだけど見なかった?多分どこかに居るとは思うんだけど...」
「うーん、生憎俺はちょっと見たことねえな。だが来る客や商人どもは何か知ってるかもしれねえ。一応俺からも聞いておくわ」
「ありがとう、助かるわ!私も探しにそろそろ行くわね。また明日来るわよ」
「あ!ちょっと待った姉ちゃん!」
「何か心当たりでもあった?!」
「いやお代だよ。姉ちゃん随分と食べたからな。松を3回分、お茶10杯って中々居るもんじゃねえよ。全部で320文だ。支払ってから人探しは頼むぜ」
「気が変わったわ。320文分働くから私を雇ってくれないかしら?」
呪文
入力なし