ネクター女神
ももほうちゃんの持つ聖杯は、ギリシャ神話と東アジアの神話をつなぐ「象徴的な霊薬」になっていますね。
・ギリシャ神話では、ネクタル(nectar)は神々が口にする不老不死の飲み物。
・中国神話では、桃(特に蟠桃)は仙人や西王母の宴で供され、長寿を授ける果実。
・ももほうちゃんのピンク液体は、この二つの文化的モチーフが融合した存在として、
「生命を養い、時を超える力」を象徴しているように見えます。
つまり彼女は、単なる可愛いマスコットではなく、
**“永遠の生命力の化身”**として描かれているわけです。
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ネクター女神・ももほう神話譚 『桃の聖杯』
はるか昔——
七魂がまだ世界に散らばり、人も神も色を求めて争っていた時代。
海と空の境界に「細胞の庭」と呼ばれる楽園があった。そこには、
桃色の光を放つ生体細胞が群れをなし、永遠の命を生み出す霊薬を宿していた。
楽園の中心、ガラスの聖杯に注がれていた液体は、
ギリシャの神々が「ネクタル」と呼び、インドラの民が「アムリタ」と讃えたもの。
それを生み出す存在こそが、ネクター女神・ももほうちゃんだった。
彼女は桃色生体細胞と融合した姿を持ち、
その血潮は花蜜のように甘く、海潮のように清らかだった。
ももほうちゃんが聖杯を傾けると、一滴の雫が地に落ち、
そこから草木が芽吹き、傷が癒え、老いた魂に若さが戻るといわれた。
しかし、この霊薬には秘密があった。
——命を永らえる代わりに、「持つ者の心の色」を強く増幅する。
清らかな者には祝福を、欲深き者には滅びを。
呪文
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