82 糸目の子とセフレと色恋と
彼女がポツリと言うと僕の胸がキュッと締め付けられるような気がした。
ここがどんな時に使うのか知らないほど無垢じゃない。
前々から知ってはいたものの、いざ、どうあがいても自分がはじめての男にはなれない事を悟ると心に来るものがある。
僕は、この子の事が好きだ。
だけど、その思いは伝えられずにいた。
友情を、この子との関係を壊したくないなんてクサい事を言うつもりなんてない。
単純にこの子は僕を見ていない。
彼氏彼女の関係を僕には求められていない事を知っていたからだ。
それ故に言いようの無いモヤモヤを抱えていた。
『ちょっと買い物に付き合ってよ』
そんな時だった。
この子から連絡が来たのは。
感情が発露出来なくても、それでも苦しみよりもだいぶマシだ。
独善的な考え方だが、僕は人の事を慮れる程に人生経験は長くない。
僕は二つ返事で返した。
「歩き疲れたね」
別に期待はしていない、と言えば嘘になる。
少し休憩をしたいと言う彼女に連れられて来たのは古びたホテル。
声をかけようとする僕を尻目に彼女は勝手知ったるは我が家のように入っていく。
僕も意を決して付いて行った。
扉を開けると、その独特な雰囲気にくらりとした。
先に入っているあの子が笑いかける。
不意に手を引っ張られた。
パタンと音を立てて閉まるドアとオートロック。
「緊張してるの?入ったって事は意味はわかるよね」
スルリと落ちる彼女を覆っていた布。
その白い肌から目が離せなかった。
それからどれだけ行為に至ったか覚えていない。
互いに獣のように交わって……。
布団の柔らかさが身に染み渡った時、彼女は言った。
「また、しようね」
残酷だが甘い言葉に僕は頷くしか出来なかった。
結局のところ僕は情欲に負けてしまったと言う事だけははっきりした。
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糸目の子をめちゃくちゃにしたかっただけ……!
もうちょい糸目にならないものか……?
次回↓
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